...屋根の半は葦簾(よしすだれ)に枯枝をまじへて葺き...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...田畝(たんぼ)の葦簾張(よしずばり)だ...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...前に葦簾が立てゝあつて中の半分は見えない...
伊藤左千夫 「八幡の森」
...前に葦簾(あしすだれ)が立ててあって中の半分は見えない...
伊藤左千夫 「八幡の森」
...處々にある葦簾張りの茶店もとぢたり...
大町桂月 「春の郊外」
...橋のたもとの望富閣という葦簾(よしず)を張りめぐらせる食堂にはいり...
太宰治 「狂言の神」
...河原の砂原に葦簾張(よしずば)りの氷店や売店が並び...
寺田寅彦 「涼味数題」
...帰りに葦簾張りの店へはいって氷水を飲むか...
寺田寅彦 「涼味数題」
...店とはいっても葦簾囲(よしずがこ)いの中に縁台が四つ五つぐらい河原の砂利(じゃり)の上に並べてあるだけで...
寺田寅彦 「涼味数題」
...そろ/\葦簾張(よしずばり)の外へ出て行つた...
徳田秋聲 「或売笑婦の話」
...庭木の隙(すき)や葦簾(よしず)を洩れて...
徳田秋声 「仮装人物」
...各舎とも屋外に葦簾その他で休憩所が作られ...
北條民雄 「続重病室日誌」
...葦簾張りの中に集まつて...
北條民雄 「続重病室日誌」
...葦簾(あしすだれ)を隔てた隣の店へ移って行く...
柳田国男 「木綿以前の事」
...ポプラだの藤だのの下に葦簾(よしず)を張り...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
...葦簾(よしず)張りのなかに入りながら呟いた...
蘭郁二郎 「地図にない島」
...その小高い葦簾張りの監視所を飛出すと砂浜を逸散(いっさん)に駈出していた...
蘭郁二郎 「地図にない島」
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