...其の翌日は年尾一家の疎開してゐた但馬和田山の古屋敷香葎君を訪ね...
高浜虚子 「椿子物語」
...香葎君等も一緒であつた...
高浜虚子 「椿子物語」
...其時は香葎君が叡子さんに代つて素顔君に肩をかしてゐた...
高浜虚子 「椿子物語」
...香葎君は、「此頃素顔君の門に鍼灸治療といふ看板をかけたが、もと/\大家の旦那であるのを憚つて一人も治療を受けるものはない...
高浜虚子 「椿子物語」
...香葎君の手紙に、農地改革の事は非常に素顔君の神経を苦しめつゝある、その為めに俳句に興味を失つたやうである、といふ事を言つて来た...
高浜虚子 「椿子物語」
...丁度香葎君も出京して...
高浜虚子 「椿子物語」
...葎(ホップ)の茎の大きな束や...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...中村が葎(むぐら)をおしまげて腰をおろすと...
久生十蘭 「あなたも私も」
...葎(むぐら)や真菰(まこも)などが...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...去年のままに葎(むぐら)がす枯れている...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...破れた築土(ついじ)のうえに葎(むぐら)がやさしい若葉を生やしかけているのを...
堀辰雄 「曠野」
...いつのまにか葎(むぐら)のからみついた門などはもう開らかなくなっていた...
堀辰雄 「曠野」
...倒れかかった門には葎の若葉がしげり...
堀辰雄 「曠野」
......
前田普羅 「普羅句集」
...そゞろにうかれ出たる鶉の足音聞きつけて葎(むぐら)より葎へ逃げ迷ふさまも興あり...
正岡子規 「かけはしの記」
...葎(むぐら)は西門...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「國の爲捨る命はをしまねど路の葎となるぞ悲しき」「寥々月色斷頭場」の絶命の辭を殘したのを見ると...
横瀬夜雨 「天狗塚」
...葎(むぐら)と薊(あざみ)の花を踏みにじって奴国の方へ馳けていった...
横光利一 「日輪」
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