...わずかに落莫とした心もちから...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...それはここまでのみちすがらにさんざん私を悩ました、あの人気のない、落莫とした、取りつき端のないような景色よりも、更に思いがけないものだった...
伊藤野枝 「転機」
...私は自分の陥った落莫とした心境に...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...嘉吉の心の裡には何とも云ひやうのない落莫としたものが去来するのであつた...
林芙美子 「朝夕」
...地図の上は落莫とした秋であった...
林芙美子 「新版 放浪記」
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