...秀吉を御落胤(ごらくいん)にしたりする...
芥川龍之介 「西郷隆盛」
...小児等の多くは貴人の落胤である...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「法王の祈祷」
...侍女(こしもと)に御手が付いて御落胤まである仲だ...
江見水蔭 「備前天一坊」
...確かに拙者は落胤で...
江見水蔭 「備前天一坊」
...「御落胤に相違御座りませぬ」信祝は...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...御落胤か、偽(いつわ)り者か、問答しながら、顔色を見ようと――うまうま篏(はま)った」と、伊賀亮は、俯いて、眼を閉じた、越前守が、伊賀亮へ「飴色網代の駕(かご)へ、何故(なぜ)、許しもなく御乗り召さる」と、いった口調は、返答によっては、差置(さしお)かぬぞ、という鋭さが含まれていた...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...御落胤に疑い無き宝沢と申される方は...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...御落胤と称しているのだろうと...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...あなた自身も知らないというような落胤(おとしだね)があって...
永井荷風 「西瓜」
...これは家康の落胤(らくいん)だといわれた土井大炊頭(どいおおいのかみ)の如きは...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして天一坊の側からはお落胤という証拠と致して公方様お墨附...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...いわゆる御落胤(ごらくいん)とでもいったようなものなんですかな...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...それは壽阿彌は水戸侯の落胤(らくいん)ださうだと云ふのであつた...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...獨(ひとり)所謂落胤問題と八百屋お七の事のみならず...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...あれあ慥かに将軍様の御落胤(らくいん)よ...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...どこかの凄(すご)いような家の御落胤だと思い込ましといたからな...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...御落胤は痩(や)せているのではないか...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...あたしのお腹にはもう御落胤様の御落胤が入ってるんです...
山本周五郎 「長屋天一坊」
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