...娘共にとつては一時も気の落着く暇がない頃であつた...
石川啄木 「天鵞絨」
...少し靜かにして落着くといゝさ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...周平は漸く落着くことが出来た...
豊島与志雄 「反抗」
...心がどしんと落着く所へ落着いた気がした...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...その落着くところと...
中里介山 「大菩薩峠」
...「左様――何がどこへ落着くかわからない時代じゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...落着くところはすなわち墓――というほどの...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこに落着くのが正しいとか...
中里介山 「大菩薩峠」
...雪は資源であるというような相も変らない話に落着くことになるので...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...この程度で落着くかという見透しはなかなか困難である...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...帰つて来ない? ではもう故郷(ふるさと)へいつて落着くつもりか...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...主人も気が落着くでしょうから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お勝手に落着く隙(ひま)もなかつたといふし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...むしろ共同の破棄絶滅こそ徹底したる自然的生の落着く先である...
波多野精一 「時と永遠」
...マールブルクに落着くと...
三木清 「読書遍歴」
...なんとなく私は心が落着くような気がした...
山川方夫 「ロンリー・マン」
...すこし境遇が落着くと...
吉川英治 「新書太閤記」
...落着くに違いない...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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