...自ら落着くべき故郷も無く...
石川三四郎 「土民生活」
...かうした場所に落着くといふことまで...
岩本素白 「野の墓」
...何処(どこ)に落着く世の中であろう?余は久しく久しく何を見るともなく雪の中を見つめる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...周平は漸く落着くことが出来た...
豊島与志雄 「反抗」
...すっかり落着くことの出来たなつかしいカツギヤ宿だ...
豊島与志雄 「ヘヤーピン一本」
...そうなるとまた落着くところに迷うかも知れぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...落着くところはすなわち墓――というほどの...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひとり静かに船室に落着くと...
中里介山 「大菩薩峠」
...ゆっくりと落着くことができる...
中里介山 「大菩薩峠」
...いづれそんなところへ落着くところだつたのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...落着く先を見極めさえすれば...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お祖父さんの落着くところぐらい...
久生十蘭 「あなたも私も」
...カラ騒ぎだったというようなところへ落着くのでしょうが...
久生十蘭 「あなたも私も」
...「心地(こゝち)のいゝ休み場所に落着くや否や...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その土地々々に一生落着くことにして...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...ここに落着くことになった...
松濤明 「春の遠山入り」
...何処(どこ)にも永く尻が落着く筈がねえ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...彼女も阿波へ移って落着く身となったわけであるが...
吉川英治 「茶漬三略」
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