...一寸民子の姿が目に触れれば気が落着くのであった...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...少し靜かにして落着くといゝさ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...落着くんだ』彼はそう念じながら...
梅崎春生 「記憶」
...落着くところが無い...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友もあの一行に伴われてここへ落着くのだということも...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひとり静かに船室に落着くと...
中里介山 「大菩薩峠」
...なんと面白かりそうではないか――行って落着く住居までが...
中里介山 「大菩薩峠」
...有難く落着くことにした...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...其処の街のフルーツ・パーラーに入って柔かいソファに腰掛けると猶のこと落着くやうな気がした...
原民喜 「椅子と電車」
...気が落着くやいなや...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...静かな庭にかこまれた自分たちの研究室に落着くことができる...
久生十蘭 「地底獣国」
...未だF村へ落着く余猶はなかつた...
牧野信一 「F村での春」
...資本の落着く先を決定するに足るほどの期間変動するのであり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...資本の落着く先を決定するに足るほどの期間変動するのであり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...やつた方が話も落着くし市村もじつくりとかんさんに懷(なつ)いてゐた...
室生犀星 「渚」
...無事に落着くと聞いたが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そして貨幣がその正当な水準に落着くことを妨げられる時には...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...あんな機械でどうして眠り病が出来るんだい」部屋に落着くのを待かねて喜村が聞きかけた...
蘭郁二郎 「睡魔」
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