...はじめて心が落着くのを感じた...
有島武郎 「星座」
...そこに落着くことが出来たのである...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...そしてちょっと落着くと...
豊島与志雄 「紫の壜」
...無事に洲崎(すのさき)の駒井の根拠へ落着くことができました...
中里介山 「大菩薩峠」
...落着くべきところへ落着いたのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...この結句はまた「苔蒸しにけり」といつても落着くのである...
長塚節 「竹の里人〔三〕」
...よく落着くだろう」「…………」「とんだ獣(けだもの)に付合いさせて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次はお倉の落着くのを待って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...年が明けても落着く先もなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その彫つた後が落着くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...僕の運命の落着く所はないらしい...
萩原朔太郎 「名前の話」
...そのトンネルのやうな街に入ると何だか落着くのではあった...
原民喜 「椅子と電車」
...落着くまで、二三日、あたしの部屋でお預りしましょうか...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...セント・ジョンも家にもつと落着くやうになつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...あなたが落着くまで少し待ちませう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...紫の二枚襲(がさね)に唐織(からおり)の帯の落着く季節...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...落着くがいい...
吉川英治 「三国志」
...気が落着くと、彼は一時、そこの輦小舎(くるまごや)のうちでスヤスヤ眠ったらしいが、夜が明けてから覚明が粥を持って行ってやると、充血した眼をにぶく開いて、「粥? ……粥ですか……いりません、食べられません」顔を振っていい張るのである、それでも無理に食べさせようとすると、彼は、大熱のあるらしい乾いた唇からさけんだ...
吉川英治 「親鸞」
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