...そっけなく落着いているのが気に食わない...
梅崎春生 「記憶」
...皆なかなか落着いているじゃないか」とマートン技師は四人の少年の顔を見わたし「ほらこの前君たちがR瓦斯を吸って人事不省になったね...
海野十三 「火星探険」
...柳ちどりさん?」同志の声は悠々と落着いている...
海野十三 「間諜座事件」
...」ゆったりと落着いている...
豊島与志雄 「自由人」
...落着いているよりほかはせんすべがなかったのかも知れないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...今し関守氏から借り受けた湯呑の中へ整然として落着いているのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...落着いているがいい――そう言ったところで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この絵解(えと)きは面白かろう」平次はこんな事を言って落着いているのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...態度の落着いているのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...克巳がわざとらしく落着いているのも...
久生十蘭 「ノア」
...更に此の際にまで相変らずの事をいって落着いている友吉へのアキレとの入りまじった沈黙...
三好十郎 「その人を知らず」
...今井の態度が静かに落着いているだけにこの姿はギョッとする程の印象を与える...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...落着けい」「おれは落着いている...
吉川英治 「大岡越前」
...藪八(やぶはち)さっき、二人の同僚に向っても、自分は、落着いている、決して、逆上してはいない――と広言したが、やはり心が錯乱(さくらん)していたのか...
吉川英治 「大岡越前」
...このお詫びは」「直義どの」「はい」「すこしは落着きましたか」「落着いているつもりです」「ならば...
吉川英治 「私本太平記」
...あの常に落着いている与左衛門が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...日頃は、意気地のない、気弱な将頼と思っていたが、その将頼が、きょうは自分よりも、落着いているし、よく何かに気がつくのには、驚かされた...
吉川英治 「平の将門」
...老母(はは)の落着いているのを案じた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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