...彼がじっくりと落ち着いて物語ることは稀であったが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...お庄は落ち着いて先の話を聴くことも出来なかったが...
徳田秋声 「足迹」
...そこへ落ち着いて...
徳田秋声 「黴」
...くそ落ち着きに落ち着いてしかつめらしくスメルジャコフがことばを続けた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...……私に許してくださいますか……(ここでは落ち着いて話をすることはまったくできません)……私に許してくださいますか...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」男は落ち着いて口を開いた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...――昨日は自分はあれほど落ち着いていて何一つ夢にも知らなかったのに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「落ち着いて下さい...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...奴がどうするつもりなのか分からないからな」それにしても奴は落ち着いている...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...卑怯な裏切りですか」レックミア侍従が落ち着いて答えた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...何を企(たくら)んでいるのですか」第五十三章 実行メイフィールドが落ち着いて言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...生死の境に嫌に落ち着いて...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...私の落ち着いてゆくところは結局浄土真宗であろうと思う...
三木清 「読書遍歴」
...私もまた落ち着いてお話のできることがあろうと思います...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そしたら落ち着いて...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...そうして事の序(ついで)にもう一本痛烈な釘(くぎ)をぶち込んで二十年間の溜飲を一度に下げてやろうと決心したのでいよいよ落ち着いて咳払いをした...
夢野久作 「暗黒公使」
...しかし言葉はハッキリとして落ち着いていた...
夢野久作 「暗黒公使」
...それとも落ち着いて自分の任務をつくすのが忠であるか...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
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