...そして又、人間は、もうどうしても助からない、もう死ぬのだと云う時になると、案外落ち着いて、恐くも何ともなくなるものであることも分った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それでちょっとこちらへ来てもろうてました」主人は落ち着いていった...
近松秋江 「霜凍る宵」
...わたしはなんてことを――ファブリ 落ち着いてください...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...「モン・カルム(僕の落ち着いてる様)を見ろ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いつものとおり落ち着いてはいたが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ロフベルグは落ち着いて答へながら...
南部修太郎 「死の接吻」
...其内に少し気が落ち着いて来ましたので...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...再び口を開いた大将の声は落ち着いていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...いつものように落ち着いて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...やや物静かで態度も落ち着いている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...わざと落ち着いて申しました...
宮原晃一郎 「孝行鶉の話」
...落ち着いていられずに扇だけをあとのしるしに取り替えて源氏はその室を出てしまった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...まだしばらく恨めしい記憶のなくなるまでは落ち着いていないではならないと思って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今日は花に心が惹(ひ)かれて落ち着いているのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「お姿を少し隙見で知りました時から落ち着いておられなくなりました」と取り次がせた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そしたら落ち着いて...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...女は落ち着いていられぬ程その品物に悩まされる...
森鴎外 「雁」
...(落ち着いている...
吉川英治 「源頼朝」
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