...婆やと定子……こんな純粋な愛情の中に取り囲まれて、落ち着いた、しとやかな、そして安穏な一生を過ごすのも、葉子は望ましいと思わないではなかった...
有島武郎 「或る女」
...天井から床に至るまですべての物が落ち着いた色合いである...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...ナオミの素振りは落ち着いたもので...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...なんだか落ち着いたいい心持ちになる...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...ぴかぴかの山高帽に落ち着いた黒のあっさりした背広という装いで...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...今その子供と一緒に庸三の家に落ち着いた彼女はたちまちにしてそこに別の庸三を見出(みいだ)した...
徳田秋声 「仮装人物」
...気立てのよさそうな眼はなんとなく落ち着いた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...マリユスは落ち着いた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...やや気持ちが落ち着いたか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...そして若い婦人は、落ち着いた、吟味するような視線を、おれの上に――服をずっと伝わって靴まで滑らせた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...御簾の中の薫香(くんこう)の落ち着いた黒方香(くろぼうこう)の煙も仏前の名香のにおいもほのかに洩(も)れてくるのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...風采(ふうさい)がよくて落ち着いた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...中将は落ち着いた重々しいところのある性質であったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この人は深く落ち着いた静かな風采(ふうさい)によさのあった人であるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...女のやや落ち着いたのを御覧になって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...早稲田の諏訪町にあった同郷の友人の下宿に落ち着いたが...
山之口貘 「私の青年時代」
...長岡佐渡のやしきへ落ち着いたことだろう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...新しい家に落ち着いたといふ喜びも安心も更に心の中に生れて來てゐない...
若山牧水 「樹木とその葉」
ランダム例文:
便利!手書き漢字入力検索
時事ニュース漢字 📺
