...テーブルは落ちついた光沢を持ち...
芥川多加志 「四人」
...きわめて落ちついた静かな趣になる...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...前にいた隣りの室に落ちついた時には...
大杉栄 「続獄中記」
...お母さんが向うに落ちついたのを見とどけてから...
太宰治 「正義と微笑」
...あるいは隔月くらいに五六枚ずつ様々のことを書き綴ってゆこうというところに落ちついたのだ...
太宰治 「もの思う葦」
...阿川邸は落ちついた旧家のよさがあつた...
種田山頭火 「其中日記」
...私は娘の此落ちついた態度を見て自分も心を落付けて探し...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...落ち付くべき処に落ちついた所以である...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...落ちついた家だった...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...「落ちついたようですね」おばあさまが美しい眼で長謙さんを見あげ...
久生十蘭 「だいこん」
...すこし落ちついた...
火野葦平 「花と龍」
...それからやっと落ちついた気もちになって...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...そして結論はその方に落ちついた...
松濤明 「再び山へ」
...霧の中から倉庫の屋根の落ちついた親切らしい声の響(ひび)いて来るのを聞きました...
宮沢賢治 「シグナルとシグナレス」
...落ちついた樣子で現われたと言うことで...
三好十郎 「肌の匂い」
...彼の生涯よりもずっと一様な・ずっと平穏な・ずっと落ちついた・一生を送ったのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...目先の変更を必要としないほどに落ちついた大家は...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
...N君のような落ちついた見方をしていれば...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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