...落ちついたゆっくりした足どりで...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...怪人!「あれがラツールの云っていた島の住人なのか」張が落ちついた静かな声で云った...
海野十三 「恐竜島」
...あの落ちついた轟博士がなんとなくきょときょとしているそうである...
海野十三 「地球を狙う者」
...南洲の真骨頂はそういう所にあるという意見を頑張って曲げないので結局そこに落ちついた...
高村光太郎 「回想録」
...だいぶ落ちついた...
種田山頭火 「其中日記」
...阿川邸は落ちついた旧家のよさがあつた...
種田山頭火 「其中日記」
...会ったのも今がはじめてなのに」アリョーシャはやはり落ちついた調子でこう言った...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ひょっこりと芝草の上に落ちついた...
豊島与志雄 「道連」
...御米(およね)の発作(ほっさ)はようやく落ちついた...
夏目漱石 「門」
...彼れの安否を聞きさえすれば心は落ちついたのである...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...身分相当な貧しい旅館に落ちついた...
林芙美子 「浮雲」
...いやに落ちついた...
火野葦平 「花と龍」
...落ちついた平和な空気がここには有る...
三好十郎 「冒した者」
...私はあの落ちついた母にそういう軽はずみな若いときがあったかと...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...下膨れの落ちついた頬に笑窪が洩れる...
横光利一 「榛名」
...目先の変更を必要としないほどに落ちついた大家は...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
...この新緑も落ちついた色に変わってしまう...
和辻哲郎 「京の四季」
...ピサロの仲間でここに落ちついたものは少くない...
和辻哲郎 「鎖国」
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