...尤(もつと)も花の萼(がく)は赤いなりについてゐますが...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...即ち萼は殆どいつも緑色で...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...誰れでもこれは五枚の萼片が一つにくつついたんだと云ふ事が分る...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...五枚の萼片が一つになつて...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...しろがね色(いろ)の花萼(はなぶさ)に...
薄田淳介 「白羊宮」
...赤い萼が既に目立つばかりになっている...
外村繁 「落日の光景」
...春旧根ヨリ生ジ円茎高サ三四尺直立ス葉ハ竹葉ノ如クニシテ厚ク光アリ故ニサヽユリト呼ブ五月茎梢ニ花ヲ開クコト一二萼年久シキ者ハ五六萼ニ至ル皆開テ傍ニ向フ六弁長サ四寸許弁ノ本ハ聚テ筒ノ如ク末ハ開テ反巻ス白色ニシテ微紫花後実ヲ結ブ形卵ノ如ク緑色熟スル時ハ内ニ薄片多シ即其子ナリ其根ハ白色ニシテ弁多ク並ビ重リテ蓮花ノ如シ食用ニ入ルユリネト呼ブ土佐高岡郡佐川町付近の山地にササユリの一変種がある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...すなわちその萼は筒を成していて口部すなわちいわゆる舷部(Limb)が四片に分裂している...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...熟するとばらばらの四粒となって萼内からこぼれ落ちるのである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...水辺ニ多ク生ズ葉ハ狭ク長ク一尺余コレヲ断バ涎アリ一根ニ叢生ス春ノ末薹ヲ起ス高サ二三尺小葉互生ス五月梢頭及葉間ニ穂ヲ出シ節ゴトニ十数花層ヲナスソノ花三弁三萼淡緑色大サ一分許中ニ淡黄色ノ蕊アリ後実ヲ結ブ……コノ実ヲ仙台ニテノミノフネト云後黄枯スレバ内ニ三稜ノ小子アリ茶褐色形蓼実ノ如シ是金蕎麦ナリ根ハ黄色ニシテ大黄ノ如(ごと)シ...
牧野富太郎 「植物記」
...花下(かか)にある五萼片(がくへん)は宿存(しゅくそん)して花後(かご)に残り...
牧野富太郎 「植物知識」
...その上縁(じょうえん)に狭小(きょうしょう)な五萼片(がくへん)がある...
牧野富太郎 「植物知識」
...花下(かか)に五裂(れつ)せる緑萼(りょくがく)があり...
牧野富太郎 「植物知識」
...その萼弁(がくべん)が十枚以上あって...
牧野富太郎 「利尻山とその植物」
...又白氏文集巻子零本三巻会昌□年鈔僧慧萼(えがく)将来によりて書する本あり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...花の萼(うてな)に...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...――参木はいつの間にかむしり取られた白蘭花(パーレーホー)の萼(がく)だけを...
横光利一 「上海」
...そこらの日蔭の湿地には青白い花屑や萼(がく)がいッぱい散り腐(す)えていた...
吉川英治 「私本太平記」
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