...菊の花または茱萸(ぐみ)の実を摘(つ)んで詩をつくることは...
永井荷風 「十九の秋」
...二三町行くと少し平垣な所があつて一帶に茱萸の樹が簇生して居る...
長塚節 「痍のあと」
...九十七番目のも――」茱萸型...
野村胡堂 「百唇の譜」
...「茱萸(ぐみ)だ」と彼等は返事をした...
堀辰雄 「美しい村」
...一方の腕をたくみに水の上にのばせてゐる茱萸の樹の枝から枝へ吊つたハムモツクで...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...それはけっして茱萸ではない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...俗名の方では混じて両方が茱萸となっている...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...茱萸を談じ得る人とはいえない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...茱萸をグミだと誤解している人達は...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...既に上文に述べた様に呉茱萸には二品があってその実に大小があり...
牧野富太郎 「植物記」
...茱萸もまた同じ者と思い違いをしてこれをグミだとしたものであろう...
牧野富太郎 「植物記」
...この詩は本当の山茱萸のそれではなくてこれは山地の茱萸であろう...
牧野富太郎 「植物記」
...呉茱萸の形状性質については『本草綱目』呉茱萸の「集解(しゅうげ)」中に引用してある宋の蘇頌の『図経本草』の説がすこぶる要領を得ているようだから...
牧野富太郎 「植物記」
...山中の珊瑚さてもいぶかしと裏に廻れば矢張り茱萸なり...
正岡子規 「かけはしの記」
...茱萸(ぐみ)の木の蔭に稍(やゝ)新しい墓石があつて...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...「くわせ者め」茱萸の実帯刀(たてわき)は話しをやめて...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...茱萸の枝の棘(とげ)にひっかけたのだろう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...苗代茱萸は今が丁度熟れどきである...
若山牧水 「家のめぐり」
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