...「一寸(いつすん)の英心(えいしん)萬夫(ばんぷ)に敵(てき)す」と...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...萬古乾坤の間に磅すべき也...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...モシ成功シナカッタ場合ニモ必ズ間違イガ起ラナイヨウニ萬全ノ策ヲ講ジタ上デ取リカヽルニ違イナイ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...萬有と詩人Atque omne immensum peragravit menteanimoque. Lucretius.「渾沌」よさし窮りて時「永劫」のふところを出でしわが世のあさぼらけかざしににほふ明星の光に琴を震はして詩人よ君は歌ひしか...
土井晩翠 「天地有情」
...木活字風の字形で「皇國ニ英學ノ行ハルルハ他ニ非ラス所謂彼ノ長ヲ取リ我ノ短ヲ補ハンカ爲ナリ其ノ長ヲ取リ短ヲ補フハ 皇化ヲ萬國ニ輝カサン爲ナリ」とはじまつてゐて「明治二歳己巳正月...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...彼は(われながら意外千萬にも)...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...三輪の萬七も間の惡さを我慢して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ホ」隣室に萬兵衞の死骸のあることを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――證文が入つてるので、父にもどうにもならず、去年の暮から此家へ行儀見習といふ名目で來て居りますが、萬兵衞は、間がな隙がな、私を――」「よし、解つた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...搜し出してくれないか」「へエ――」「萬事はその午吉が知つてゐるに違ひない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...國許から差送られた御用金一萬兩...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...萬七の子分共に追つ立てられるやうに入つて來て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...萬兵衞の知らぬ間にあの鍵の型を取つたのだよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お萬は若くて達者な按摩(あんま)の宅(たく)の市と懇(ねんご)ろにしてゐる」「按摩と?」この朴念仁(ぼくねんじん)らしい浪人者は案外に眼が屆きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小さい部屋一つ借りるにしても何萬圓つて權利金がいるンですもの...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...恩(おん)をきせての野心(やしん)もなけれど夫(そ)れより以來(いらい)の百事萬端(ひやくじばんたん)...
樋口一葉 「經つくゑ」
...此の活用あるため萬葉は常に調子高き事を得たるに反し...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...かんさんの話ではもうその百萬圓は鷺宮から借り受けて男に渡したといふことだつた...
室生犀星 「渚」
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