...「一寸(いつすん)の英心(えいしん)萬夫(ばんぷ)に敵(てき)す」と...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...」「山本實彦は僕と谷崎と佐藤とに壹萬圓づつだして...
小穴隆一 「二つの繪」
...萬人齊仰樂翁公...
大町桂月 「白河の七日」
...それから百萬の蚊軍...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...某(それがし)に一萬の御勢(おんせい)をお附け下さりませ...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...多分芳賀先生が文部当局と相談なされての上で無かつたでせうか? 当時文部省には芳賀先生の親友上田萬年博士が専門局長であられたと記憶します...
土井晩翠 「漱石さんのロンドンにおけるエピソード」
...そりやさうとおめえさん何處(どこ)だね」萬能(まんのう)を杖(つゑ)にして婆(ばあ)さんはいつた...
長塚節 「土」
...――こればかりは三輪の萬七親分の鑑定(めきゝ)違ひでせう」靜かですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...遂に萬治三年の二度目の切支丹大檢擧となつたのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...萬屋(よろづや)源兵衞でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...黒い手拭で頬冠りをして顏も見せなかつたのでございます」これは萬屋の番頭の言葉でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「それに、萬一の場合は、伜の罪を引受けるつもりで、死骸の膝の上にあつた守り刀の短刀を拔いて、力任せに死骸の胸に突き立てた」平次は靜かに言ひきつたのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人妻に戀するのは不都合千萬と言つても吾妻屋の女房のお染は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...七萬石(ひちまんごく)の先祖(せんぞ)が勳功(くんこう)に對(たひ)し...
樋口一葉 「曉月夜」
...其他千種萬樣限りなき人事の運動は...
福澤諭吉 「人生の樂事」
...その萬葉集の歌といふのも引用して見ませうか...
堀辰雄 「伊勢物語など」
...殆ど萬葉の歌を口に上らせなかつた...
堀辰雄 「黒髮山」
...さう過去へ順を追つてゆくと、千年二千年以前には、何萬人、何十萬人といふ血縁を、われ等は、自分といふ一箇のものの血管にもつてゐるわけである...
吉川英治 「折々の記」
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