...筑豊出身の有名人には、萩原朔太郎や河上肇がいます...
...私の友達で京橋桶町(おけちょう)に萩原吉兵衛という人がありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...てまえは萩原新三郎と申す粗忽(そこつ)ものでございます...
田中貢太郎 「円朝の牡丹燈籠」
...円朝の物語は長いからここにははぶくとして、新三郎が怪しい女に逢(あ)った晩の数行を引用してみると、「今日(きょう)しも盆の十三日なれば、精霊棚(しょうりょうだな)の支度(したく)などを致して仕舞ひ、縁側(えんがわ)へ一寸(ちょっと)敷物を敷き、蚊遣(かやり)を燻(くゆ)らして新三郎は、白地の浴衣(ゆかた)を着深草形(ふかくさがた)の団扇(うちわ)を片手に蚊を払ひながら、冴(さ)え渡る十三日の月を眺めて居ますと、カラコンカラコンと珍らしく駒下駄(こまげた)の音をさせて、生垣(いけがき)の外を通るものがあるから不図(ふと)見れば先へ立つものは、年頃三十位の大丸髷(おおまるまげ)の人柄のよい年増(としま)にて、其頃(そのころ)流行(はや)った縮緬細工(ちりめんざいく)の牡丹(ぼたん)芍薬(しゃくやく)などの花の附いた燈籠を提(さ)げ、其後(そのあと)から十七八とも思われる娘が、髪は文金(ぶんきん)の高髷(たかまげ)に結(ゆ)い、着物は秋草色染(あきくさいろぞめ)の振袖(ふりそで)に、緋縮緬(ひぢりめん)の長襦袢(ながじゅばん)に繻子(しゅす)の帯をしどけなく結び、上方風(かみがたふう)の塗柄(ぬりえ)の団扇(うちわ)を持つてパタリパタリと通る姿を月影に透(すか)し見るに、どうも飯島の娘お露(つゆ)のやうだから、新三郎は伸び上り、首を差延(さしの)べて向ふを看(み)ると女も立ち止まり、「マア不思議じゃア御座(ござ)いませんか、萩原さま」と、云はれて新三郎も気が浮き、二人を上にあげて歓愛に耽る」と云うことになっているが、この物語では、萩原の裏店(うらだな)に住む伴蔵(ともぞう)と云う者が覗(のぞ)いて、白翁堂勇斎(はくおうどうゆうさい)に知らし、勇斎の注意で萩原は女の住んでいると云う谷中(やなか)の三崎町(みさきちょう)へ女の家を探しに往って、新幡随院(しんばんずいいん)の後(うしろ)で新墓(しんはか)と牡丹の燈籠を見、それから白翁堂の紹介で、新幡随院の良石和尚(りょうせきおしょう)の許(もと)へ往って、お守をもらって怪しい女の来ないようにしたところで、伴蔵が怪しい女にだまされてお守をのけたので、怪しい女は新三郎の家の中へ入って、新三郎をとり殺すと云うことになっている...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...」飯田さんと萩原さんの声が入りまじって聞える...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...我(わ)が養家(やうか)は大藤村(おほふぢむら)の中萩原(なかはぎはら)とて...
一葉女史 「ゆく雲」
...萩原さんは自分の外側には割合に呑氣であるのに反し...
堀辰雄 「室生さんへの手紙」
...そんなひ弱い男でも萩原とおみねと人二人殺してずんと本度胸が坐ったといえばそれ迄であるが...
正岡容 「我が圓朝研究」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...さうして私から室生萩原と順順に目を開(あ)いて...
室生犀星 「愛の詩集」
...僕はこれを萩原君に答へずに置いたのは...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
...萩原君に答へることも出来るし...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
...萩原くめが訪ねて来た...
山本周五郎 「いさましい話」
...康三郎を生んだのは萩原へいってから三年めの冬だった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...あの依怙地(えこじ)な代官の萩原年景(はぎわらとしかげ)が...
吉川英治 「親鸞」
...おのれ」萩原年景は...
吉川英治 「親鸞」
...萩原年景の家来だった...
吉川英治 「親鸞」
...「誰?」「石川主殿(とのも)様の娘――お照(てる)さんというたかの――書家の萩原秋巌(はぎわらしゅうがん)様の所で見かけたが...
吉川英治 「松のや露八」
...三好君には萩原さん...
淀野隆三 「横光さんと梶井君」
便利!手書き漢字入力検索