...萎れた花なんて置きませんです...
レミ・ドゥ・グルモン Remy de Gourmont 上田敏訳 「わるい花」
...銅分の附着した藁、萎縮麦、枯桑の根、抜け竹等の参考品は、いずれも人々の目を奪わぬものはなかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...長い道中のために両脚が萎(な)えてかたわになっていたのである...
太宰治 「地球図」
...個人の批評性と創造力とは殆(ほと)んど萎縮し...
津田左右吉 「流れ行く歴史の動力」
...萎(しな)びて枯(か)れかかりました...
豊島与志雄 「ひでり狐」
...御新造」「女――まさか」お紋はぞっとした様子で肩を萎(すぼ)めました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少し萎(しお)れ気味で平次の帰りを待っておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...萎縮(ゐしゆく)した無気力さで...
林芙美子 「浮雲」
...もう萎(な)えかけたのなどもある...
林芙美子 「魚の序文」
...丸く禿(は)げた頭の地膚(じはだ)が萎(しな)びた冬瓜(とうがん)のような色をしていた...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...この種子の萎縮して出来ないものが彼の種なしの干葡萄サンレーズンスである...
牧野富太郎 「植物記」
...一輪(りん)の花が二十日(はつか)間も萎(しぼ)まず咲いているわけはない...
牧野富太郎 「植物知識」
...」私は萎(しお)れて答えた...
松永延造 「職工と微笑」
...その為こういう有様ですから小さい体のなかに正常に伸びる力とそれに伴わない神経の萎縮があるから絶えず不安で困るのでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...視神経が萎縮を起したら大変だと思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この椅子に靠(よ)っている2700家の長老の萎びた手に...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...知らず知らずに八つ口から入った手が萎びたわが乳房を探り...
矢田津世子 「女心拾遺」
...さしもの獣王も気萎(きな)えをするものだとか...
吉川英治 「新・水滸伝」
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