...帯も姿も萎(な)えたようで...
泉鏡花 「婦系図」
...お軽はうち萎れながらも...
上村松園 「軽女」
...水銀は急に熱を奪われて萎縮(いしゅく)したことでしょうし...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...赤子を負(おぶ)った四十ばかりの萎(しな)びた爺(おやじ)が一人...
徳田秋声 「新世帯」
...卓子の上に少し萎れかけた菊の花瓶があって...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...――少し考えさせて下さい」平次は打ち萎(しお)れて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鬼の霍亂(くわくらん)が萎(しを)れ返つた樣子は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少し萎(しお)れ気味で平次の帰りを待っておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分」ガラツ八は萎(しを)れ返つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大きな身體で打萎(うちしを)れて居るのは氣の毒でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一座の者もすっかり萎(しお)れ返っております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...急に打ち萎(しを)れました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それよりして萎靡の境に入り去るものあり...
原勝郎 「貢院の春」
...手も足も萎(な)えてしまって...
久生十蘭 「黒い手帳」
...時々其処らの草むしり迄やらされて萎靡(がっかり)する事もある...
二葉亭四迷 「平凡」
...萎えさせられてしまふことのない原始的なものである...
三木清 「歴史哲學」
...それが独特なカーブを書いてそのカーブの深さで視神経が萎縮して低くなってしまっている深さが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...萎(しぼ)みゆくままに...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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