...我を自ら卷きて終には萎(しを)るゝ葉に比べたる...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...百歳も草木の萎えたやうに...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...八百屋(やほや)の店には萎(な)えた野菜...
石川啄木 「心の姿の研究」
...氣も萎(な)えて...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...吾着物の中で土臭(つちくさ)い体(からだ)が萎縮(いしゅく)するように感じた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...文学のために生活を萎ますような作家態度が確立されだしたことであり...
豊島与志雄 「十一谷義三郎を語る」
...泣(な)いた當座(たうざ)は萎(しを)れても彼(かれ)は直(すぐ)に機嫌(きげん)が出(で)て...
長塚節 「土」
...萎(な)えたる霊魂を蘇生せしむ...
新渡戸稲造 「武士道の山」
...打ち萎(しを)れた風もなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...萎(しを)れて見せるほどの智慧は無いんだね」「親分...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...打ち萎(しを)れた姿で妹の部屋へ入つて來たのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...打ち萎(しお)れた風情で...
野村胡堂 「百唇の譜」
...あまりひどく茂っているため枯れ萎びて縺れあい絡みあっている木の葉や枝...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...十四ちようど三角の一線が萎縮したやうな私の病氣は...
水野仙子 「道」
...「支那の医学は唐代以後萎靡して振はなかつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それが技(わざ)と見得だけに止つて萎んでしまつたのである...
吉川英治 「折々の記」
...萎(しぼ)みており申さぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...気も萎(な)えた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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