...これも萎(しお)れ切った新蔵と一しょに...
芥川龍之介 「妖婆」
...ふとこそ萎(な)えて...
薄田淳介 「白羊宮」
...気持ちが急に萎縮(いしゅく)してしまいました...
太宰治 「兄たち」
...私が喉(のど)が乾いて萎(しお)れかけた時には...
太宰治 「失敗園」
...そういう萎びた草の少しかたまって生えているところがそれはそれはたくさんございます!」「それで?」彼女は年寄の女のように見えたが...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...官僚は段々と元来のただの官吏にまで、単なる行政技術家にまで、他動的で非人間的でその癖横柄で繁文縟礼的な単なる事務の機械的な執行者にまで、萎縮して了った...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...萎縮し涸渇した創造であり...
豊島与志雄 「神話と青春との復活」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...鬼の霍乱が萎(しお)れ返った様子は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...縛られるものと思つてくれ」「へエ――」平次は打萎(うちしを)れて引下がる和助の後ろ姿を見て居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蝸牛(かたつむり)のように頭をかたく殻の中へかくして萎縮しているようである...
平林初之輔 「犠牲者」
...花萎み行く吾が匂...
正岡子規 「花枕」
...短い足が萎靡(いび)してますます短くなる代りに...
南方熊楠 「十二支考」
...裏の圃(はたけ)に大葱(おおねぎ)の三四茎日に蒸されて萎(な)えたるほか...
宮崎湖処子 「空屋」
...夕(ゆふべ)を待たで萎(しを)れゆく...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...殊(こと)に人口の減少が頓(やが)て国家の萎靡(ゐび)を招く原因だとは思はれ無い...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...士気もふるわず旗色も萎靡(いび)して...
吉川英治 「三国志」
...さしもの獣王も気萎(きな)えをするものだとか...
吉川英治 「新・水滸伝」
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