...萌え出る前の冬を蔽う雪はすでに解けてエリザベス朝的文化の眩しい春が...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...同じ雨の濕めつぽさでも春雨や蜂の巣つたふ屋根の漏 芭蕉には萌え出る生命の暗示を含むと同時に何處となく春の淋しさがにじんである...
寺田寅彦 「天文と俳句」
...自然に下からの庶民(当時は大衆をそう云った)の側から萌え出る代りに...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...そしてこうした科学的文芸評論の多少なりともの新しい芽生えに対して(之は例外なくマルクス主義哲学の畑から萌え出るのだが)...
戸坂潤 「文芸評論の方法について」
...土くれのあちこちからあはただしく萌え出る魔法の芽...
原民喜 「小さな庭」
...まだ萌え出る年にはなっていないのだから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...つね日頃徳を養っておいて不徳の芽の萌え出ることさえ許さないことは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...うす鈍い黄色をふいて萌え出るこの土用芽はまことに見る目寂しいものである...
若山牧水 「樹木とその葉」
...萌え出る柳の美しさはこの厚い衣の下に窒息している...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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