...」心好げに緑いろに萌えてゐる畑を見れば...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「笑」
...萌黄(もえぎ)の緞子(どんす)の夏衾(なつぶすま)...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...もうその土地には興隆の気運が眼に見えぬうちに萌していた...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...牛童一人次に随兵小笠原次郎長清 小桜威 武田五郎信光 黒糸威伊豆左衛門尉頼定 萌黄威 隠岐左衛門尉基行 紅威大須賀太郎道信 藤威 式部大夫泰時 小桜威秋田城介景盛 黒糸威 三浦小太郎時村 萌黄威河越次郎重時 紅威 荻野次郎景員 藤威各冑持一人...
太宰治 「右大臣実朝」
...一昨日(おととい)から萌(きざ)していたのである...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あるいは別に倫理的の要求とかが読者の心に萌(も)え出(い)づるような文学でなければならぬ...
夏目漱石 「教育と文芸」
...なぜそれを浴室の中まで穿(は)き込まなかったのだろうかという後悔さえ萌(きざ)した...
夏目漱石 「明暗」
...もう暮方の色が萌(きざ)していた...
夏目漱石 「門」
...それ相応に萌芽を出し生長を遂(と)ぐるものなれば...
福沢諭吉 「家庭習慣の教えを論ず」
...眩暈(めまい)が萌(きざ)して来た...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...我々も其萌芽を持つてゐないと云ふことは無いのです...
森林太郎 「混沌」
...その萌芽も徒(いたづ)らに枯れてしまひはすまいかと気遣はれる...
森鴎外 「妄想」
...下には萌葱と淡紅色とを取り合せた繻子のROBE(ロオブ)を着て居る...
與謝野寛 「素描」
...萌(かくほう)を生捕った張飛は...
吉川英治 「三国志」
...蜀兵は葭萌関を出陣して...
吉川英治 「三国志」
...南勾配(みなみこうばい)を選(よ)って山歩きをしていると草萌頃(くさもえごろ)のむしむしとする地息に...
吉川英治 「増長天王」
...にわかに萌芽(ほうが)をそだて出して...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...この危険な萌芽(ほうが)を摘(つ)んでしまわないと...
吉川英治 「源頼朝」
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