...あの唐(とう)の崔(さいこう)の詩に「晴川歴歴(せいせんれきれき)漢陽樹(かんようじゅ)芳草萋萋(ほうそうせいせい)鸚鵡洲(おうむしゅう)」と歌われたことのある風景ですよ...
芥川龍之介 「或恋愛小説」
...皆大いなる大理石の壇に雑草の萋々(せいせい)と茂れるのみ...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...涙を萋々(さいさい)たる草裡(さうり)に落したりし者...
石川啄木 「葬列」
...涙を萋々(せい/\)たる草裡に落したりし者...
石川啄木 「葬列」
...茫々たる萋草(さいさう)晝尚ほ暗く...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...芳草萋々(せいせい)たり鸚鵡(おうむ)の洲...
太宰治 「竹青」
...萋斐(せいひ)輒(すなわ)ち君前に進む...
田中貢太郎 「続黄梁」
...ノアの児孫が芳草萋々(ほうそうせいせい)たるバベルの原野において天に達せんとするの石塔を築かんと企てたる上古の文明より...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...四谷(よつや)鮫(さめ)ヶ橋(はし)と赤坂離宮(あかさかりきゅう)との間に甲武鉄道(こうぶてつどう)の線路を堺(さかい)にして荒草(こうそう)萋々(せいせい)たる火避地(ひよけち)がある...
永井荷風 「日和下駄」
...依々たる楊柳と萋々(せいせい)たる蒹葭(けんか)とのあるがためであろう...
永井荷風 「向嶋」
...または人家の園池にも蒹葭は萋々(せいせい)と繁茂していた...
永井荷風 「向嶋」
...周復俊の芳草萋時花壓谷...
原勝郎 「鞦韆考」
...青草が知らず顔に萋々(せいせい)と伸びている...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...萋々とした牧草地...
三木露風 「トラピスト天使園の童貞」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
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