...俊吉は信子に葡萄酒をすすめながら...
芥川龍之介 「秋」
...『山葡萄はジャムとしては相当味わえるが...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...葡萄は酸っぱいと云うつもりか後世之を酸性・聖書(ヴィネガー・バイブル)と称えて大いに珍重しているが...
辰野隆 「愛書癖」
...家の者一同深く其葡萄の木を憎んだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...よく澄める古葡萄酒の馳走を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その礼として薔薇色の柱にコラント(コリント)の葡萄(ぶどう)を一ふさ描いてくれた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...葡萄のふさの下の「コラントの葡萄」という文字を金文字にさした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...聖体秘蹟(サン・サクルマン)につかう酸っぱい葡萄酒のできる広い葡萄園と段々の畑...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...葡萄(ぶどう)の葉と酔いしれて踊っている人々の姿とを見事に浮彫りした大きな黄金のポンス鉢(ばち)が一個...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...元来葡萄でも蒲桃でもその字面には何んの意味も持っていない...
牧野富太郎 「植物記」
...)バナナン大将の行進歌合唱「いさおかがやく バナナン軍マルトン原に たむろせど荒(す)さびし山河(さんが)の すべもなく饑餓(きが)の陣営(じんえい)日にわたり夜をもこむれば つわもののダムダム弾や 葡萄弾毒瓦斯(どくガス)タンクは恐(おそ)れねどうえとつかれを いかにせん...
宮沢賢治 「饑餓陣営」
...破綻を物語るスタインベックの「怒りの葡萄」がベスト・セラーズとなっているのが当時の社会の現実の面であった...
宮本百合子 「現代史の蝶つがい」
...葡萄造(つくり)が熱心に...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...乾葡萄を入れた手下げ袋を持ってたというんですがね...
横光利一 「旅愁」
...彼が坐るとすぐ千鶴子はコップに葡萄酒を瀝いでちょっと黙った...
横光利一 「旅愁」
...「畜生」その藺すだれもズタズタに斬り、外の野葡萄も、乱離と斬って、なお、野を見廻していた伊織は、二ツの眼の行方を、天の一角に見つけた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その結果はどうであろうか? 英国の葡萄酒飲用者はその葡萄酒に対して依然五...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...その日の日課を葡萄畑(ぶどうばたけ)で終えるのである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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