...葡萄酒かブランデーならいつでも飲めた...
大杉栄 「続獄中記」
...ぱちんぱちんと植木鋏で葡萄のふさを摘んだ...
太宰治 「思ひ出」
...甲州に於ける葡萄酒のやうに...
太宰治 「津軽」
...葡萄酒(ぶどうしゅ)がコップをはい上がる現象にも類似の事がある...
寺田寅彦 「物理学圏外の物理的現象」
...処々楢(なら)や白樺(しらかば)にからんだ山葡萄(やまぶどう)の葉が...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...棚(たな)に葡萄蔓(ぶどうづる)がよじ上るように...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...食卓の上に葡萄酒(ぶどうしゅ)の一瓶(ひとびん)を添えた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...葡萄酒(ぶどうしゅ)や...
中里介山 「大菩薩峠」
...あたくしゃ葡萄酒(ぶどうしゅ)でのみましたよ...
長谷川時雨 「木魚の配偶」
...ソレカラ仏蘭西を出発して葡萄牙(ポルトガル)のリスボンに寄港し...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...」葡萄棚にごつんと頭をぶつつけた恰好を思ひ出して幾分をかしさが突き出て来たが...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...彼は一人で無花果(いちじゅく)や葡萄をもぐか...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...あたかも葡萄(ぶどう)の房(ふさ)のようにゆらゆらと揺れながら見えた...
堀辰雄 「恢復期」
...そこら一帯の葡萄畑(ぶどうばたけ)の間に五六人ずつ蓑(みの)をつけた人達が立って何やら喚き合っているような光景がいかにも異様に映った...
堀辰雄 「菜穂子」
...裏の空地に葡萄棚さえ作って朝から晩まで落付く時なくせかせかして居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...白い葡萄酒が各自のコップに注がれて皆東野たちの無事帰朝を祝し合った...
横光利一 「旅愁」
...葡萄色(ぶどういろ)の染革(そめがわ)の裁附袴(たっつけ)を穿(は)いていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...清水の中へ葡萄酒をたらしたようにぱっと拡がるのだが...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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