...勃萃(ぼっすい)無味なる政治小説や半熟未成の翻訳小説の跋扈(ばっこ)するままに委(まか)していた...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
......
内田魯庵 「八犬伝談余」
...抜萃」と題する冊子ができあがったのである...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...吾妻鏡の本文を少し抜萃(ばっすい)しては作品の要所々々に挿入して置いた...
太宰治 「鉄面皮」
...ロングフェロウの詩をコラリッジ・テイラアが抜萃(ばっすい)作曲したのを...
谷譲次 「踊る地平線」
...カントの従来の著述を好んで引用したり説明したり抜萃したり注解したりしていた人々が...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...大佛次郎君の「鞍馬天狗」からの抜萃である――...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...そうして懸命の憎悪(ぞうお)を眸(ひとみ)の裏(うち)に萃(あつ)めて...
夏目漱石 「永日小品」
...署名して拇印をおしてくれたまえ」「それは供述書というやつなの」「そんなむずかしいもんじゃない……捜査調書の抜萃……宇野久美子に関係のある部分だ...
久生十蘭 「肌色の月」
...悲しむが如く――左ういふ自作の歌をうたつてゐる孤独の婆が描かれてゐる大型の私のきらびやかな「悲劇」に関する抜萃帖(ノートブツク)のことであるが――...
牧野信一 「真夏の夜の夢」
...受けとつた無数の信号中の二三の翻訳の抜萃であります...
牧野信一 「満里子のこと」
...書物によるとゴンズイに権萃の当て字が書いてある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...あるいは自ら好む所を抜萃(ばっすい)するも善し...
正岡子規 「俳諧大要」
...ここに平易なる句を抜萃(ばっすい)せり...
正岡子規 「俳諧大要」
...しかし彼が与えている記録簿の抜萃は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この抜萃の比較から見ると...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...十一月二十二日(壺井栄あてより抜萃)今年の十二月で読書の第二年度に入るので次年度の予定の大要を書いておきます〔中略〕(一)相変らず統計類を利用しながら日本産業...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自分もその中から若干の抜萃(ばっすい)をして持っていたのだが...
柳田國男 「和州地名談」
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