...三百近い男女の瞳はその顏に萃まつた...
石川啄木 「足跡」
...吾妻鏡の本文を少し抜萃(ばっすい)しては作品の要所々々に挿入して置いた...
太宰治 「鉄面皮」
...天明六年北尾政演が描ける『狂歌五十人一首』は天明狂歌の萃(すい)を抜きたるものその板画と相俟(あいま)つて狂歌絵本中の冠たるものなり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...主として『江戸時代の科学』からの抜萃であるが...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究後日譚」
...問題を抜萃してみると...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...左に抜萃(ばっすい)する...
新渡戸稲造 「自警録」
...いまいったのはべつなことなのよ」六時の演芸放送が〈ペアレとメリザント〉の抜萃曲のレコードをやっている...
久生十蘭 「だいこん」
...「全家庭教師の言行録(げんかうろく)の拔萃(ばつすゐ)が出來てしまひますわ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そしてこれは數年前に佐藤朔君から借りた「LA REVOLUTION SURREALISTE」の一册からの拔萃なのである...
堀辰雄 「色褪せた書簡箋に」
...抜萃――...
牧野信一 「真夏の朝のひとゝき」
...ここに平易なる句を抜萃(ばっすい)せり...
正岡子規 「俳諧大要」
...ロシアの諸旅行家の著作の一般的抜萃を利用した...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...私の行った以上の抜萃は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...私が日記體としてそれを拔萃しようとするのは...
水野仙子 「道」
...十一月二十二日(壺井栄あてより抜萃)今年の十二月で読書の第二年度に入るので次年度の予定の大要を書いておきます〔中略〕(一)相変らず統計類を利用しながら日本産業...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...実はこの抜萃記録は吾輩の「心理遺伝論」の中に挿入しようと思っていたものであるが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...君が読んだその抜萃の原本だ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...さてこれが抜萃本でないとすれば...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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