...菲才(ひさい)その任に非ずとあきらめてゐる...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...僕の茂吉を好んだのも畢竟(ひつきやう)この故ではなかつたのであらうか?あが母の吾(あ)を生ましけむうらわかきかなしき力おもはざらめや菲才(ひさい)なる僕も時々は僕を生んだ母の力を...
芥川龍之介 「僻見」
...貧窮(ひんきゅう)、病弱(びょうじゃく)、菲才(ひさい)、双肩(そうけん)を圧し来って、ややもすれば我れをして後(しり)えに瞠若(どうじゃく)たらしめんとすといえども、我れあえて心裡の牙兵を叱咤(しった)して死戦することを恐れじ...
有島武郎 「星座」
...私のやうな淺學菲才な者には...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...私ごとき浅学菲才(ひさい)の者が講義するのですから...
高神覚昇 「般若心経講義」
...浅学菲才(ひさい)の僕であります...
太宰治 「虚構の春」
...年少菲才(ひさい)の身をもって事にあたったので...
豊島与志雄 「レ・ミゼラブル」
...されば菲才僕の如きものが...
永井荷風 「申訳」
...無能菲才の屡重用せられしを以て...
原勝郎 「貢院の春」
...瓦礫の文章菲才を恥ず...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...菲才(ひさい)をもって...
吉川英治 「三国志」
...菲才(ひさい)をもって...
吉川英治 「三国志」
...もし菲才(ひさい)をお用いくださるなら何で労を惜しみましょう」「かたじけない...
吉川英治 「三国志」
...しかも菲才(ひさい)...
吉川英治 「三国志」
...どうして菲才(ひさい)玄徳ごときに...
吉川英治 「三国志」
...菲才(ひさい)を以て君に仕え...
吉川英治 「三国志」
...菲才にして懶惰(らんだ)...
吉川英治 「親鸞」
...水戸家だけでも菲才(ひさい)には重荷にすぎる身を...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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