...菲才(ひさい)その任に非ずとあきらめてゐる...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...僕の茂吉を好んだのも畢竟(ひつきやう)この故ではなかつたのであらうか?あが母の吾(あ)を生ましけむうらわかきかなしき力おもはざらめや菲才(ひさい)なる僕も時々は僕を生んだ母の力を...
芥川龍之介 「僻見」
...達摩(だるま)の蒐集家(しゅうしゅうか)として奇名隠れなかった理学士西芳菲山人の名が見える...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...私のやうな淺學菲才な者には...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...私ごとき浅学菲才(ひさい)の者が講義するのですから...
高神覚昇 「般若心経講義」
...(十五日)▼芳菲山人(ほうひさんじん)より来書...
高浜虚子 「子規居士と余」
...年少菲才(ひさい)の身をもって事にあたったので...
豊島与志雄 「レ・ミゼラブル」
...己れの菲薄性を宿命的に踏みつけるやうな妄想に駆られて...
牧野信一 「蔭ひなた」
...瓦礫の文章菲才を恥ず...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...その表皮は極めて菲薄(ひはく)な膜質で何の色汁も含んでいない...
牧野富太郎 「植物記」
...片里と号する菲才でござる...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
......
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...菲才(ひさい)をもって...
吉川英治 「三国志」
...しかも菲才(ひさい)...
吉川英治 「三国志」
...どうして菲才(ひさい)玄徳ごときに...
吉川英治 「三国志」
...水戸家だけでも菲才(ひさい)には重荷にすぎる身を...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...またわが徳の菲薄なるによれば...
吉田松陰 「留魂録」
...退廃彫刻の中には至る所で植生が菲薄化し...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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