...見るからに婦人持らしい華奢な形で洒落(しゃれ)た浮彫りのある象牙の柄(え)には...
大阪圭吉 「白妖」
...あんなに好きだったんだもの! あたし華奢な女なのよ...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...小柄で華奢なお方」「ナニ」米友は...
中里介山 「大菩薩峠」
...走り寄って華奢な身体を投げかけるように...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...その華奢な体を投げかけました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...お寿のような華奢な女に剃刀で前から切られるのを待っているお政でもなかろうし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少し老けて二十二、色の淺黒い、眼鼻立のよく整つた、華奢な身體で、物腰しの上品さも物言ひの聰明さも、上州屋の嫁として全く申分のない娘です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは二十七八の若旦那型の華奢な男で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これは華奢な身體をなよ/\とくねらせるだけで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...骨細で華奢な癖に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...裏木戸の近く、板塀の裾(すそ)にあいてゐる犬潜りの穴は、飼犬や野良犬が往來するために、板の割れ目を押し破つて作つたもので、素より人の手でわざ/\拵(こしら)へたものではありませんが、横七寸、縱一尺ほどで、華奢な身體なら、存分人間も潜れないことはなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この華奢な息子型の男は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...四十五六の華奢な男で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三七郎は華奢な男だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...華奢な肩にかけてやつた...
林芙美子 「雪の町」
...華奢な足でしっかりロープを握って...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...空中から落ちる鳥類のあの典雅なほどに華奢な儚ない骨をさえ聯想した...
横光利一 「旅愁」
...一頃のこれ見よがしな華奢な音階や色調は去って...
吉川英治 「源頼朝」
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