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饗庭篁村 「木曾道中記」
...菫(すみれ)の花が咲いていたから...
泉鏡花 「縁結び」
...恍惚(うっとり)した状(さま)にその菫を見ている内...
泉鏡花 「婦系図」
...むろ咲きのにほひ菫(すみれ)を頻りに鼻に當ててゐた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その菫色の燈火をめがけて...
海野十三 「海底都市」
...私は菫を逃がさないように注意しながら...
谷譲次 「踊る地平線」
...泣菫の『暮笛集』有明の『独紘哀歌』――明治三十四五年から六七年にかけては詩と歌とが文壇に大きな勢力を占めて来た...
田山録弥 「明治文学の概観」
...その時に先生がこれはアルペン菫(ファイルヘン)という花だと教えてくれた...
寺田寅彦 「病室の花」
...枯れ蔦(つた)の幹や色褪(あ)せた菫(すみれ)などを静かに引き抜いた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...菫の花束を両手に持つたまま...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...島崎藤村氏と薄田泣菫氏の詩を愛讀した...
萩原朔太郎 「永遠の詩人」
...クロバーも百合(ゆり)もチュウリップも三色菫(すみれ)も御意のままに...
林芙美子 「新版 放浪記」
...いま圓朝の目の前には進まねばならない「道」が菫(すみれ)たんぽぽ咲きみだれて...
正岡容 「小説 圓朝」
...まづその鼻の色は菫(すみれ)の色をしてゐます...
宮原晃一郎 「虹猫の話」
...菫の花が草の間に美しく咲いているし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...小さい菫(すみれ)の花束のようにして売ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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森川義信 「廃園」
...即ち菫に相撲を取らせる場合に...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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