...すなはち曙立(あけたつ)の王菟上(うながみ)の王二王(ふたばしら)を...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...その孃子は菟田(うだ)の長の女のオホヲという者です...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...そのとき菟田首(うたのおびと)という人の娘(むすめ)で...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...既に漢では其地方に玄菟郡の高句麗縣を置いてゐたので...
内藤湖南 「日本文化とは何ぞや(其一)」
...実に於菟(おと)女史を以て嚆矢(こうし)とすべし...
福田英子 「妾の半生涯」
...それは私も一面識のある森於菟彦(おとひこ)さんだった...
堀辰雄 「楡の家」
...因って子文の幼名を闘穀於菟(とうこうおと)すなわち闘氏の子で虎の乳で育った者といったと見ゆ...
南方熊楠 「十二支考」
...推古帝菟田野(うだのの)の薬猟(くすりがり)の条)...
南方熊楠 「十二支考」
...今の三上於菟吉ほどの全盛で文壇を唸(うな)らしたほどの男今ではあまり流行らず...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...木菟のような眼の丸い頬ぺたのふくらんだ顔で坐っている...
宮本百合子 「菊人形」
...薄でこしらえた赤い耳の木菟を売るみやげやが...
宮本百合子 「菊人形」
...バルザックの農民というものに対する考えかたもこの「木菟党」でいくらかわかります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...右馬(うま)の頭(かみ)の菟原(うばら)ノ薄男(すすきお)はとある町うらの人の住まない廃家の...
室生犀星 「荻吹く歌」
...菟道茶商来滞留...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...宝飯(ほい)郡の小坂井(こざかい)にある菟足神社(うたりじんじゃ)で売る風車(かざぐるま)は甚だ味の富んだ郷土玩具の一つであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...鴫(しぎ)わな張ると大昔の歌にもある大和の菟田県(うたのあがた)などは...
柳田國男 「地名の研究」
...何の生(い)き効(が)いがあるもんかよ」権三の異名は木菟(みみずく)といった...
吉川英治 「私本太平記」
...一方、新聞小説、特に夕刊面の、われわれ、直木氏、三上於菟吉氏、大仏次郎氏、白井喬二氏、長谷川伸氏といったような人々がよく書いた、ひとっきりの新聞小説っていうものは、絶対にまず面白いということをもう殆ど主眼にしてましたね...
吉川英治 「小説のタネ」
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