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大江鉄麿 「懐」
...菜っ葉――そういったもののみが取り残されて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...おばあさんは菜っ葉をきざむ手を休めずに...
壺井栄 「大根の葉」
...品評会(ひんぴょうかい)の菜っ葉や大根のようにその場で兵種がきめられ...
壺井栄 「二十四の瞳」
...肥料の足りない痩せた菜っ葉だとか...
豊島与志雄 「或る日の対話」
...蚕豆が食べ頃になってるから四五本抜いていらっしゃいと、彼が誘ったのが始まりで、彼が畑に出てる時は彼女もよく遊びに来、彼がいない時でも、トマト、胡瓜、茄子、菜っ葉の類など、自由勝手に採ってゆくようになりました...
豊島与志雄 「土地に還る」
...菜っ葉が盛り上り...
豊島与志雄 「土地に還る」
...そこらに生えた菜っ葉をちぎってきてのお汁に決まっていて...
永井隆 「この子を残して」
...菜っ葉と芋と麦の芽をいつくしんで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...肥車に菜っ葉を積んだのが一台入ったよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...」店の間では商売物の菜っ葉服を小父さんが縫っているらしい...
林芙美子 「新版 放浪記」
...油だらけの菜っ葉服を着て...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...「赤ちゃんについてはもう一つの説をきき込んでいるんですが……」これだけ言うと夫人は菜っ葉のように青くなった...
平林初之輔 「或る探訪記者の話」
...前の障子を開いては菜っ葉を取ってやる事を何時の間にか覚えて了って...
細井和喜蔵 「モルモット」
...そして菜っ葉の畑にかけた...
宮沢賢治 「オツベルと象」
...糠味噌漬にする胡瓜と菜っ葉とを買い...
山之口貘 「ダルマ船日記」
...その菜っ葉服のポケットの中でピストルを構えているのが真上から見ているせいか...
夢野久作 「ココナットの実」
...その傍では、黄色な雛(ひな)の死骸が、菜っ葉や、靴下や、マンゴの皮や、藁屑(わらくず)と一緒に首を寄せながら、底からぶくぶく噴き上って来る真黒な泡を集めては、一つの小さな島を泥溝の中央に築いていた...
横光利一 「上海」
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