...野菜でも缶詰でも手に入ればいいんだろう……」「ネッド...
海野十三 「火星探険」
...歩をかへし、李花の間を過ぎ、菜畑を過ぎ、麥畑を過ぎて、元荒川と街道とを隔つる堤上に立つ...
大町桂月 「春の郊外」
...3玉菜が、そのむかし海岸植物として、潮の香のむせるような断崖に育ち、終日白馬のように躍り狂う海を眺めて暮していたのは、真っ直に土におろした根の深さと、肉の厚い葉の強健さとでも知られることだ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...裏手にはかすかに菜園らしい輪郭をそなえたものがあって...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...それは魚であっても野菜であってもよかろう...
高浜虚子 「俳句への道」
...菜葉二銭、半分は煮て食べ、半分は塩漬にした(私はあまり芋類豆類を好かない)...
種田山頭火 「行乞記」
...(夕食) (朝食)菜葉おひたし そうめん汁 米一升渡そうめん いりこ 内五合は飯梅ショウガ 梅干 不足金十三銭也(十一月九日)水音明けてくる長い橋をわたる朝の橋をわたるより乞ひはじめる朝のひかりただよへばうたふもの高知へ日に日に近うなる松原つづく十一月十日 晴...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...霜で甘くなる漬菜(つけな)の類(たぐい)と...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...かさばった野菜の袋をさげ...
豊島与志雄 「波多野邸」
...笊から玉菜と茸をとって投げこむ...
中勘助 「島守」
...菜飯屋のおかみは去年の掛けをうるさく言うし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は米を一升(しょう)ほどと、野菜屋では、玉葱(たまねぎ)に山東菜(さんとうな)を少しばかり求めて、猫(ねこ)の子でも隠(かく)しているかのように前掛けでくるりと巻くと、何度となく味わったこれだけあれば明日いっぱいはと云う心安さや、またそんな事をいつまでも味わって暮さなければならなかった度々の男との記憶――いっそ、どこかに突き当って血でも吹き上げたならば、額でも割って骨を打ち砕(くだ)いたならば、進んで行く道も判然とするであろう...
林芙美子 「清貧の書」
...菜穂子は、そう云う事毎に、他家へ身を寄せていて、自分のしたい事は何ひとつ出来ずにいる者にありがちな胸を刺されるような気持を絶えず経験しなければならなかった...
堀辰雄 「菜穂子」
...菜穂子がじっと空(くう)を見つめているらしいのが認められた...
堀辰雄 「楡の家」
...園を過ぎて菜圃(さいほ)に入(い)ると...
森鴎外 「渋江抽斎」
...中部以南の暖かい土地にも芹(せり)とかヨメナ・タンポポというような栽培せぬ野菜は今も存外多く...
柳田國男 「食料名彙」
...あの菜葉服の野郎が白いハンカチで汗を拭いたって事を云い忘れてた」と云ううちに三好が唇を噛んで警察の方向を振り返った...
夢野久作 「オンチ」
...野菜料理に數の子鹽鮭位である...
横瀬夜雨 「田舍の新春」
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