...此處は半反歩許りの野菜畑で...
石川啄木 「葬列」
...彼等のお菜をこまごまと研究し始めた...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...菜の花の咲き盛るころには...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...菜っ葉――そういったもののみが取り残されて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...菜葉(大根葉をも)をラードでいためて塩で味付けするのだつた...
種田山頭火 「其中日記」
...島も春風島はいたゞきまで菜ばたけ麦ばたけ・ここが船長室で...
種田山頭火 「其中日記」
...而して平素菜食の結果...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...この前菜を十六種位出して...
直木三十五 「大阪を歩く」
...林の間から夕日のあたつてゐる遠くの畠を眺めて豆の花や野菜の葉の色をめづると云ふやうな事で...
永井荷風 「畦道」
...女房は毎日のお菜(かず)で困難を極める...
葉山嘉樹 「工場の窓より」
...草のごとく刈りとられ青菜のごとく打萎(うちしを)れたり三 なんぢ地のはてまでも戦闘(たたかひ)をやめしめ...
久生十蘭 「だいこん」
...帰りに一引といふおでんやで野菜ちりを食ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...今でもニガ菜の花をマンゴマンゴといっている...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...野菜の煮たのや汁...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...肉も野菜もなくなり出した...
横光利一 「上海」
...前垂の下から野菜や芋の煮つけを出す...
横光利一 「夜の靴」
...印南(いなみ)の春は、麦の青、菜の花の黄、まっ平らな沃野(よくや)だが、すぐそこが宿場だし、さらに西にも川が望まれる...
吉川英治 「私本太平記」
...城内の菜園で作った茄子にござります」「茄子か...
吉川英治 「新書太閤記」
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