...五人は湖畔を辿(たど)って菖蒲(しょうぶ)ヶ浜へ出た...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...花菖蒲(はなあやめ)...
泉鏡花 「一景話題」
...山にちかき処に須川(すかは)村(川によりて名づく)菖蒲(しやうぶ)村といふあり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...山里や軒の菖蒲(しょうぶ)に雲ゆきゝ五月十日 草樹会...
高浜虚子 「五百五十句」
...菖蒲(あやめ)の花束が載せられていた...
太宰治 「令嬢アユ」
...菖蒲(あやめ)の蕾(つぼみ)は出で...
田山花袋 「田舎教師」
...それには同じく従軍した知名な画家が死屍(しし)のそばに菖蒲(あやめ)が紫に咲いているところを描いていた...
田山花袋 「田舎教師」
...舟で菖蒲ヶ濱へと渡る...
田山花袋 「日光」
...菖蒲花開かむとし...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...さうして其(そ)の家族(かぞく)が日(ひ)は沒(ぼつ)したにしても何時(いつ)になくまだ明(あか)るい内(うち)に浴(ゆあ)みをして女(をんな)までが裂(さ)いた菖蒲(しやうぶ)を髮(かみ)に卷(ま)いて...
長塚節 「土」
...りやうがはに紫の菖蒲(しやうぶ)の花が咲いてゐる長い路でありました...
新美南吉 「百姓の足、坊さんの足」
...子供達が新らしい著物を著る衣替への心持と花菖蒲の咲くメイデイの心持との快い共鳴と同時に母親としての満足もよくあらはれてゐる歌である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...あこの菖蒲(あやめ)の咲くころもよろしいおまっせ...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...すなわち菖蒲はセキショウである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...それにはしばしば菖蒲模様(しょうぶもよう)を見かけますが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...普通には穴の口に近よって人が立聴きするとも知らず蓬(よもぎ)と菖蒲(しょうぶ)の葉の秘密を漏した話などになっており...
柳田国男 「山の人生」
...四角い爪をいじりながら西向きのお庭の泉水(せんすい)に咲いているお父様の御自慢の花菖蒲(はなしょうぶ)をボンヤリ見ておりましたが...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...五月の菖蒲幟(しょうぶのぼり)...
吉川英治 「新書太閤記」
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