...甚太夫は菖蒲革(しょうぶがわ)の裁付(たっつけ)に黒紬(くろつむぎ)の袷(あわせ)を重ねて...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...可愛(かわい)らしい菖蒲(あやめ)ですこと...
泉鏡花 「縁結び」
...その菖蒲がどんな草だつていふことを知つてゐるのか...
薄田泣菫 「独楽園」
...青菖蒲(Iris versicolor)が岸辺全体にわたって...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...小川の滸(ほとり)には両岸に水仙、山吹、菖蒲、桔梗、女郎花など四季とり/″\の草花を数限りなく培養し、日照りのよい南面の傾斜地(けいしゃち)には桃の林を作り、其処には牛、羊、孔雀、駝鳥などいろ/\の禽獣を放ちました...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...りやうがはに紫の菖蒲(しやうぶ)の花が咲いてゐる長い路でありました...
新美南吉 「百姓の足、坊さんの足」
......
野口雨情 「枯草」
...蓬(よもぎ)も菖蒲(しょうぶ)も芽を吹かない池は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...万年青(おもと)の鉢があったり石菖(せきしょう)の鉢がおいてあったりした...
長谷川時雨 「神田附木店」
...来た職人は葛西寺島村の生れで堀切の菖蒲の話などをする...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...子等の衣皆新しく美くしき皐月一日花菖蒲咲く晶子さんは学者として論客として女性解放者として教育者として各方面に女らしくない大活動を転囘した人であつたが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...あの菖蒲池古墳についてかんがえて見ます...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...この白菖は一つに泥菖蒲とも水菖蒲ともいわれる...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...菖蒲(しょうぶ)重ねの袙(あこめ)...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そのかわりには五月の節供(せっく)に菖蒲(しょうぶ)を葺(ふ)かず...
柳田国男 「山の人生」
...菖蒲(あやめ)の寮の御方の部屋から...
吉川英治 「剣難女難」
...菖蒲の寮の離亭(はなれ)へ覚明を訪れてきた...
吉川英治 「剣難女難」
...いま花の眼についたは、罌粟(けし)、菖蒲、孔雀草、百日草、鳳仙花、其他、梅から柿梨茱萸(ぐみ)のたぐひまで植ゑ込んである...
若山牧水 「梅雨紀行」
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