...甚太夫は菖蒲革(しょうぶがわ)の裁付(たっつけ)に黒紬(くろつむぎ)の袷(あわせ)を重ねて...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...)その上又珍らしいことは小町園(こまちゑん)の庭の池に菖蒲(しやうぶ)も蓮(はす)と咲き競(きそ)つてゐる...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...榛名湖の名物なる菖蒲の花...
大町桂月 「冬の榛名山」
...此洽洲去二中国一已社数万里乃出二菖蒲花桃花酒一之...
高木敏雄 「比較神話学」
...小川の滸(ほとり)には両岸に水仙、山吹、菖蒲、桔梗、女郎花など四季とり/″\の草花を数限りなく培養し、日照りのよい南面の傾斜地(けいしゃち)には桃の林を作り、其処には牛、羊、孔雀、駝鳥などいろ/\の禽獣を放ちました...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...八幡の村道を行くに女學校門外の溝に黄色の花さきし菖蒲多くあり...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...家の主人(あるじ)が石菖(せきしょう)や金魚の水鉢を縁側に置いて楽しむのも大抵はこの手水鉢の近くである...
永井荷風 「妾宅」
......
野口雨情 「枯草」
...六日の菖蒲(あやめ)だ」その御目見得の日が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...万年青(おもと)の鉢があったり石菖(せきしょう)の鉢がおいてあったりした...
長谷川時雨 「神田附木店」
...五月の節句には菖蒲(しょうぶ)の葉を前髪に結んだり...
長谷川時雨 「大門通り界隈一束」
...菖蒲とセキショウ日本にショウブ(Acorus CalamusL. var. asiaticusPers.)とセキショウ(Acorus gramineusSoland.)との二つがある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...そこにかくまはれし明智の妾菖蒲(あやめ)の方に明智の系図を渡す処なり...
三木竹二 「明治座評」
...秀調の菖蒲の方は楽にして居たり...
三木竹二 「明治座評」
...池への逃げ口に生えた石菖に一本の枯葉もないのに驚いた...
室生犀星 「京洛日記」
...石の屋根の上にこんな菖蒲の花が咲いてるんだからな...
横光利一 「旅愁」
...この新九郎には菖蒲(あやめ)の寮のお暮しと云い...
吉川英治 「剣難女難」
...菖蒲(あやめ)造りの刃先だけでも七...
吉川英治 「宮本武蔵」
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