...黒繻珍(くろしゅちん)に金茶で菖蒲(あやめ)を織出した丸帯...
泉鏡花 「婦系図」
...舟で菖蒲ヶ濱へと渡る...
田山花袋 「日光」
...それから近くに菖蒲平(あやめだひら)...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...花菖蒲の名所の堀切村になります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...元弘の安養の宮ましたりし御寺の檐に葺く菖蒲かな作者は読史家としても一隻眼を具へてゐて特に国史は大方誦じてゐた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...菖蒲は実はセキショウの中国名である...
牧野富太郎 「植物知識」
...すなわち白菖(はくしょう)がアヤメであった時は...
牧野富太郎 「植物知識」
...巧緻に両者を混ぜ合わせた菖蒲(あやめ)...
正岡容 「小説 圓朝」
...花菖蒲(はなしょうぶ)及び蝿取撫子(はえとりなでしこ)...
正岡子規 「病牀六尺」
...紅を吸上げさせた色の褪(さ)めたやうに淡紅い菖蒲(あやめ)の花と白の杜若(かきつばた)とを五六本手に持つて...
三島霜川 「平民の娘」
...菖軒孫の浅田栗園と親善であつたことは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...とにかくに全国的にいたって数多いアシダニ・アシノタニ・千束(せんぞく)・菖蒲谷(しょうぶだに)という類の地名が...
柳田國男 「地名の研究」
...私などの幼ない頃には石菖(せきしょう)という草の穂を取って...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...もし蓬(よもぎ)と菖蒲(しょうぶ)の二種の草を煎(せん)じてそれで行水(ぎょうずい)を使ったらどうすると...
柳田国男 「山の人生」
...参木は花瓶にへし折れたまま枯れている菖蒲(しょうぶ)の花の下で...
横光利一 「上海」
...」久慈は微笑しながら菖蒲を眺め建物の上に流れている浮雲を見ているうちに...
横光利一 「旅愁」
...菖蒲の寮には侠客が出入りしていたの...
吉川英治 「剣難女難」
...菖蒲紋(しょうぶもん)...
吉川英治 「神州天馬侠」
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