...もっとも、クルミ菓子は、お年よりの王さまにとっては、すこしかたすぎましたがね...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「旅の仲間」
...おかみさんのところで戴いたお菓子の包はおくみが預つてゐた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...「ここでこうして林君のおとむらいをしようとは夢にも思いがけなかった」荻生さんは菓子の竹皮包みを懐(ふところ)に入れてよく昼寝にここに来たころのことを思い出して...
田山花袋 「田舎教師」
...そのころ先生のお宅の菓子鉢(かしばち)の中にしばしばこの餅が収まっていたものらしい...
寺田寅彦 「自由画稿」
...お菓子や果物などを...
豊島与志雄 「銀の笛と金の毛皮」
...イギリス菓子屋では人々が小さな菓子を食っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「お菓子を食べるには何もお腹がすいてなくてもいい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...大木の根方(ねがた)に爺(じじい)が一人腰をかけて釣道具に駄菓子やパンなどを売っている...
永井荷風 「日和下駄」
...毒菓子の計略で若樣を害(あや)めた下手人を出さないうちは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼女が菓子のほかに...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...菓子だのその箱だのは...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...干菓子よりも軽いリボンのふんわりした頸飾りを...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...徳山が又お菓子持参...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...お菓子も出来た時にはある由...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...茶を啜ったり菓子を喰べたりした...
山本周五郎 「半之助祝言」
...「この菓子はうまいよ」「この菓子はうまいよ」かねはいじ悪く兄の口まねをした...
山本周五郎 「ひとごろし」
...黒の釣鐘マントに朴歯(ほおば)の足駄といういでたちでお菓子らしい包みを平らに抱えながら高林家のカブキ門を出た...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...菓子舗の主は、「お待ち」と、あわてて呼びとめた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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