...今日は特に幸子の琴の師匠である菊岡検校(けんぎょう)の娘を煩(わずら)わして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...菊岡検校(けんぎょう)と娘の徳子に来て貰い...
谷崎潤一郎 「細雪」
...菊岡久利の詩が、記憶を可なり無雑作に書き付けてゐる場合にも、猶一貫した流れを見せる所以のものは、彼のその克己が、彼の遠近法を乱すことがないからである...
中原中也 「菊岡久利著「貧時交」」
...読売に菊岡久利といふ男の評出る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...次に享保十九年(1734)刊行の菊岡沾涼(きくおかせんりょう)の『本朝世事談綺(ほんちょうせじだんき)』巻之二には万年草(まんねんそう)...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...『江戸砂子』の作者菊岡沾涼の息と己とはありし日の茶飲友だちであつたわと私に屡々語つて呉れたは...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...菊岡という老女であったが...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...老女の菊岡と五人の侍女に囲まれて...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...老女菊岡の付添いで...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...そして、おたきが褥(しとね)にはいるのを見届けてから、菊岡は退出し、代って二人の女中が、控えの間で宿直(とのい)をするのであった...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...菊岡も控えの間に宿直をした...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...菊岡には「そうなった」と答えておけばいい...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...新富座には猿屋、梅りん、紀ノ清、武田屋、越前屋、菊岡、そのほか軒を並べた二階造り、狂言にちなむ暖簾の模様、ことに助六の時など両側へ桜を植えて青竹の手摺、花暖簾に青すだれ、ぼんぼりを点(つ)けて総て吉原仲ノ町の体、こんな大がかりは稀だが、ともかくも景気を添えた...
山本笑月 「明治世相百話」
...茶屋の菊岡から送られて土間の真中に陣取り...
山本笑月 「明治世相百話」
...今月の「文藝首都」に、菊岡久利氏が、西銀座の並木横丁で、十人の青年をおき、牛めし屋を開業したとか、欄外記事に見えた...
吉川英治 「折々の記」
...詩人菊岡の意圖は...
吉川英治 「折々の記」
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