...蕪菁(かぶら)を切りながらでも...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...為レ之ガ芟二刈蕪蔓ヲ一二シ菁英ヲ一先ヅ輯メ二三巻ヲ一以為シ二初編ト一...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...人間の頭部「かうべ」「くび」に連関して「かぶと」「かむり(冠)」「かぶり」「かぶ(株)」「かぶ(頭)」「くぶ(くぶつち)」「こぶ(瘤)」「かぶら(蕪菁)またかぶ」「かぶら(鏑)」「こむら(腓)」「こむら()」などが連想される...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...大蕪菁(おおかぶら)...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...(明治四十年十月十七日『東京朝日新聞』)二十二護謨(ゴム)の新原料近頃葡国(ポルトガル)領西部アフリカで発見された一種の植物の球根は丁度蕪菁(かぶら)のような格好をしているが...
寺田寅彦 「話の種」
...菜籠(なかご)を担って晨朝(あした)に銭六、七百を携え、蔓菁(かぶら)、大根、蓮根(れんこん)、芋を買い、我(わが)力の限り肩の痛むも屑(もののかず)ともせず、脚に信(まか)せて巷(ちまた)を声ふり立て、かぶらめせ、大根はいかに、蓮も候、芋やいも、と呼ばわりて、日の足もはや西に傾く頃家に還るを見れば、菜籠(なかご)に一摘(ひとつみ)ばかり残れるは明朝の晨炊(あさめし)の儲(もうけ)なるべし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...黄色いたまねぎや小さな薄赤い蕪菁(かぶら)や青いいんげん豆や真赤(まっか)な林檎(りんご)などの山を前にし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人蔘(にんじん)や大根や蕪菁(かぶら)のことを...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その時のことです、相模の国の二宮金次郎という先生が、その年の季候をたいそう心配しておいでなさいましたが、土用にさしかかると、もう空の気色がなんとなく秋めいて来て、草木に当る風あたりが、気味の悪いほどヒヤヒヤしていましたが、ある時新茄子(しんなす)をよそから持って来てくれたものですから、その茄子を糠味噌(ぬかみそ)へつけさせて食べてみますと、どうしても秋茄子の味でございますから、これは只事ではねえぞ、さあ村の人たちよ、饑饉年が来るから用心しなさいと言って、その晩、夜どおし触書(ふれがき)をつくって諸方へ廻して、皆の者に勧めることには、明地(あきち)や空地(くうち)は勿論のこと、木棉(わた)を植えた畑をつぶしてもいいから、作(さく)をつくりなさい、蕎麦(そば)、大根、蕪菁(かぶら)、にんじんなどをたくさんお作りなさい、粟(あわ)、稗(ひえ)、大豆などは勿論のこと、すべて食料になるものは念を入れてお作りなさいとすすめ、御自分では、穀物の売物があると聞くと、なんでもかまわず、ドシドシ買入れ、お金が尽きた時は、貸金の証文までも抵当に入れてお金を借入れ、それで穀物を買い、人にもそのようにおすすめになりましたが、なにをそんなに二宮様がおあわてなさる、と本気にしなかったものもあるでございましたが、先生を信仰する人は、おっしゃる通りにやって、大助かりに助かったそうでございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...スズナカブすなわち蕪菁を七種に用うる時の特称...
牧野富太郎 「植物記」
...麗服菁(ようせい)...
南方熊楠 「十二支考」
...七組蕪菁(かぶら)播種(はしゅ)第三...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
...小蕪菁(こかぶ)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そのうち私の旧主人が建ててゐる菁々塾(せい/\じゆく)の創立記念会があつた...
森鴎外 「大塩平八郎」
...それから新漬(しんづけ)の蕪菁(かぶ)もある...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...附近の空閑地に蕪(かぶ)(蔓菁(まんせい)ともよぶ)の種を蒔(ま)かせたということだ...
吉川英治 「三国志」
...菁々(せいせい)と大地から萌(も)えていたが...
吉川英治 「親鸞」
...もし蕪菁(かぶら)の栽培法の導入によって...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
便利!手書き漢字入力検索