...空しく東国の莽蒼に雌伏したり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...つまりこの煎餅と言い、莽草の実と言い、二つながら手掛(てがかり)としては非常に特殊な代物である事に注意し給え...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...莽々(まう/\)たる平蕪(へいぶ)高低(たかひく)の所を不見(みず)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...「たしかに水莽草だ」祝はそこで指輪を出して少女の情状(さま)を話した...
田中貢太郎 「水莽草」
...二三年前間違えて水莽草を食って死んだのだ...
田中貢太郎 「水莽草」
...祝が水莽草を飲まされたわけを話して...
田中貢太郎 「水莽草」
...明治三十四年十二月草莽ノ微臣田中正造誠恐誠惶頓首頓首 ※...
田中正造 「直訴状」
...渓の西岸は半は絶壁、半は榛莽で、獣なんか沢山ゐたさうで御座います...
田山録弥 「玉野川の渓谷」
...雄勁蒼莽(ゆうけいそうもう)...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...いわんや草莽(そうもう)の中に蟄伏(ちっぷく)し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...莽野(もうや)の中に馳騁(ちてい)すといえども...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...轅馬海岸砲車も皆鹵莽...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...それが恐らく王莽時代位に於て...
内藤湖南 「日本上古の状態」
...他面――むしろ決定的に――全国「草莽(そうもう)義徒」の組織された圧力を代表することができたからである...
服部之総 「志士と経済」
...いよいよ圧倒的に「草莽」義徒の間からもり上り...
服部之総 「志士と経済」
......
正岡子規 「墨汁一滴」
...草莽(そうもう)の心の根という根は悉(ことごと)くここにつながっており...
吉川英治 「新書太閤記」
...しいんとしずまる人々を睥睨(へいげい)して――祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の鐘のこえ諸行無常のひびきあり沙羅双樹(さらそうじゅ)の花のいろ生者(しょうじゃ)必衰の理(ことわり)をあらわすおごれるもの久しからずただ春の夜の夢のごとし猛(たけ)き人もついには亡びぬひとえに風のまえの塵(ちり)のごとし遠く異朝を訪(と)ぶらうに秦(しん)の趙高(ちょうこう)漢の王莽(おうもう)...
吉川英治 「親鸞」
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