...普通に莽草(しきみ)又はハナシバなぞと呼ばれる木蘭(もくらん)科の常緑小喬木の果実であってな...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...もうひとつこの莽草の樹の用途なんだがね……こいつが実に面白いんだ……と言うのは...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...そいつは水莽鬼だ...
田中貢太郎 「水莽草」
...二三年前間違えて水莽草を食って死んだのだ...
田中貢太郎 「水莽草」
...全く榛莽(しんばう)の中に埋れてあつたので御座います...
田山録弥 「玉野川の渓谷」
...数多の憂世慨時の人物をば草莽(そうもう)に蟄伏(ちっぷく)せしめ...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...吾人はもとより草莽(そうもう)の一書生にして天下何人に向かってもなんの求むるところなく...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...其れは即ち王莽時代のことである...
内藤湖南 「日本文化とは何ぞや(其一)」
...即ち中国草莽期の思想を嗤うことは出来ないのである...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...戦乱も文化もあまり影響を及ぼさない草莽の土地にある廟であろう...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...莽(ぼう)と靡(なび)いた...
夏目漱石 「草枕」
...然ルニ此鏡ハ王莽ノ鋳ル所ロ...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「好古小言」
...無位無官「草莽(そうもう)」志士の地盤には...
服部之総 「志士と経済」
...草莽の貧女われすらも襟正し...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...いかに憤って草莽(そうもう)からふるい起ったか...
吉川英治 「上杉謙信」
...やはり郷軍や地方の草莽(そうもう)のなかには見当らないと思うな」と...
吉川英治 「三国志」
...東国の草莽(そうもう)より起(た)った古源氏(ふるげんじ)の裔(えい)...
吉川英治 「私本太平記」
...草莽(そうもう)の心の根という根は悉(ことごと)くここにつながっており...
吉川英治 「新書太閤記」
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