...去つて還らざる蓬莱(ほうらい)の蜃中楼(しんちうろう)を歎く事をなさん...
芥川龍之介 「骨董羹」
...川の中に巨大なる蓬莱巌ありて...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...因て思うに、かの神女を以て、蓬莱の神仙とし、或は天上の仙女とし、或は浦島子暫く天に昇りて、長生を得たり、などと云うは、凡て支那神仙譚より藉り来りて、附会せし記事にして、恐らく純粋の浦島伝説には非ず...
高木敏雄 「比較神話学」
...一尋和邇は一日にして、火遠理ノ命を送り、蔵幾は旬日ならずして、東莱に達し、浦島子の船は、瞑目の間に、忽ち本土に到る...
高木敏雄 「比較神話学」
...それゆゑ、繪本の畫伯もつい、(蓬莱も龍宮も、同じ樣な場所なんだから)浦島さんの案内役も、この石龜に違ひないと思ひ込むのも無理のない事である...
太宰治 「お伽草紙」
...蓬莱(ほうらい)町のカフエに引っぱって行かれたのが...
太宰治 「人間失格」
...このこと川路がいわゆる小韓信(しょうかんしん)・小寇莱(しょうこうらい)といえるに的中せり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...上目がちに蓬莱亭の方をさし示しながら...
豊島与志雄 「反抗」
...又有夷洲及洲、傳言、秦始皇遣方士徐福、將童男女數千人入海、求蓬莱神仙不得、徐福畏誅不敢還、遂止此洲、世世相承、有數萬家、人民時至會稽市...
范曄 「後漢書倭傳」
...蓬莱(ほうらい)の...
樋口一葉 「われから」
...これ我が病室の蓬莱(ほうらい)なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...あれだけ蓬莱(ほうらい)の島を想像して言える倉持(くらもち)の皇子(みこ)が贋物(にせもの)を持って来てごまかそうとしたりするところがとてもいやです」この竹取の絵は巨勢(こせ)の相覧(おうみ)の筆で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...このことは後に蓬莱とも竜宮とも名を替(か)えた...
柳田国男 「海上の道」
...都府上流の蓬莱(ほうらい)と呼ばれた三方飾(さんぼうかざ)りから...
柳田国男 「海上の道」
...黴(か)びたりといえども蓬莱豆...
柳田国男 「雪国の春」
...即ち蓬莱曲の作者北村透谷君也...
山路愛山 「北村透谷君」
...新しい教育を受けて社会の各事莱に貢献しつつある優秀な婦人は概して平民より出て居(を)ります...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...蓬莱(ほうらい)の玉(たま)の枝(えだ)を取(と)りに行(ゆ)くといひふらして船出(ふなで)をするにはしましたが...
和田萬吉 「竹取物語」
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