...とくに海を往く人のあいだでその消費は莫大なものであり...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...例の莫大な紙幣が本物であったかどうかは...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...支那に於けるこの商習慣からして随分不規律なる莫大なるコンミッションが起る...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...数にしたらおそらく莫大なものであろうと思われた...
寺田寅彦 「柿の種」
...ある時颱風(たいふう)の話からそのエネルギーの莫大なこと...
寺田寅彦 「子規の追憶」
...それがどれ程莫大な数に上るかに読者は驚くに違いない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...莫大な死傷者が生じ...
豊島与志雄 「古木」
...餘り裕かでない生活(くらし)の中から莫大な費用を割いて...
中島敦 「盈虚」
...あまりにも莫大な場合には...
中谷宇吉郎 「琵琶湖の水」
...李光明一派の莫大な報酬を手に入れるつもりで...
久生十蘭 「魔都」
...ラジウム応用のあらゆる事業から莫大な富を独占するか...
宮本百合子 「キュリー夫人の命の焔」
...広範囲にわたって莫大な被害を生じた...
武者金吉 「地震なまず」
...ひとつの思想的傾向を帯びるや否やあの莫大な財産を清算したかつての有島武郎氏を思い出した...
山之口貘 「つまり詩は亡びる」
...実に莫大なものを失った...
吉川英治 「三国志」
...将軍と大奥からの莫大な贈り物に気を奪(と)られていたのか...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...すべて莫大な金ずくで我慢させた...
吉川英治 「増長天王」
...莫大な納戸金(なんどきん)を借出して...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...莫大な刀であろうし……などと思い惑ったが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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