...――」「莫迦(ばか)をいえ...
芥川龍之介 「一夕話」
...おれはあんまり莫迦(ばか)らしいから...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...『何とかした拍子に先生莫迦に昂奮しちやつてね...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...こんなどえらい邸宅の保証人になろうと踏ん反り返った橘という野郎も随分身のほど知らずの大莫迦(ばか)野郎であったが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...もうこの柵を乗り越してはいって来る莫迦ものはねえだ...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...私の一身も春といふ期間に於て索莫たる境涯に在つたのである...
長塚節 「隣室の客」
...とにかくちょっと常識を超絶する莫大な熱量であることだけは確かである...
中谷宇吉郎 「温泉2」
...莫大(ばくだい)な利益だって云うんで...
夏目漱石 「門」
...kで終る「福」「莫」「作」「楽」を...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...熱気ニ刺サレタ網膜ヲズリ墜チテ 何トイフ莫大ナ旅程デアラウカ...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...……私は私の全財産をこんな物に徒費するやうな莫迦げた事をしてしまひました...
堀辰雄 「リルケ年譜」
...瀧田の働きで中央公論が莫大な利潤を擧げてゐたにしろ...
正宗白鳥 「編集者今昔」
...極めて莫大の増加を示す...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...『彼等(かれら)はこの次(つぎ)に何(なに)をするだらう!若(も)し生(しやう)があるものなら屋根(やね)を取除(とりの)けるやうな莫迦(ばか)はしないだらう』程(ほど)經(へ)て彼等(かれら)は再(ふたゝ)び動(うご)き出(だ)しました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...寂莫の羽ばたきがよりよく私には聞えるのである...
室生犀星 「京洛日記」
...落莫の感なきことを得なかつたであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そこに殆ど無限に広がる莫大な...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...その癖皆んな途中で莫迦(ばか)らしいと笑って了(しま)うんだ...
蘭郁二郎 「息を止める男」
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