...この旅行より得たものは実に莫大で...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...反(かへ)つて人を莫迦(ばか)にしたやうな微笑さへ浮べてゐるのです...
芥川龍之介 「アグニの神」
...莫迦(ばか)つうやめ!」保吉はとうとう癇癪(かんしゃく)を起した...
芥川龍之介 「少年」
...第三の声莫迦(ばか)な事を云うな...
芥川龍之介 「青年と死」
...中々莫迦(ばか)には出来ませんよ...
芥川龍之介 「路上」
...年齢のせいとはいえこの莫迦に世帯じみた女の気持を発見して...
海野十三 「深夜の市長」
...自分は人間を莫迦(ばか)にした言葉だと憤然とした...
武田麟太郎 「現代詩」
...私はその大莫迦者に世界第一の古羅馬制度学者たるの尊敬を捧げまして...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...何億クローネという莫大なものであったろう...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...私はマアセルの泊っているアパルトマンの夜番に莫大な金を掴ませて特別にその仕掛けをほどこし...
谷譲次 「踊る地平線」
...その距離の莫大なのみならずまたその引力の方向が区々であるために総和は幾何学的の和である...
寺田寅彦 「方則について」
...日本の国防費は莫大であるかのように云われているが決してそんなものではなくて...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...莫大(ばくだい)な御褒美(ごほうび)にありつける...
中里介山 「大菩薩峠」
...余地と食物とを求めるこの不断の闘争によって起る莫大な人命の浪費は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...かくの如くしてアフリカから流出する人口は莫大恒常なるものがあり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...寂莫の羽ばたきがよりよく私には聞えるのである...
室生犀星 「京洛日記」
...莫大な私財を投じて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...莫大な物代と交易して...
吉川英治 「平の将門」
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