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饗庭篁村 「木曾道中記」
...私を見ると莞爾(につこり)笑つて...
石川啄木 「二筋の血」
...これあらば赤城家へ入込(いりこ)むに便(たより)あり造化至造妙(しあわせよし)と莞爾(にっこ)と頷(うなず)き...
泉鏡花 「活人形」
...」と云って莞爾(にっこり)した...
泉鏡花 「浮舟」
...」と莞爾(にっこり)した...
泉鏡花 「婦系図」
...」と云いかけて莞爾(かんじ)として...
泉鏡花 「婦系図」
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今村恒夫 「手」
...平素(ふだん)人形や阿母(おつか)さんやの莞爾(にこ/\)した顔を見馴れてゐる子供にとつては...
薄田泣菫 「茶話」
...相擁して莞爾として死に就くが如きは...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...汝(おまえ)だちがあげておやりよ」女は莞とした...
田中貢太郎 「春心」
...小女(こむすめ)は莞(にっ)と笑った顔を向けただけで何も云わなかった...
田中貢太郎 「水魔」
...所天(おっと)の顔を見て莞(にっ)としたが...
田中貢太郎 「海嘯のあと」
...奥さまがまいります」少女は莞(にっ)として出て往った...
田中貢太郎 「藤の瓔珞」
...拙者(わし)もそう思うたからそちに聞いてみた」能登守は莞爾として一学を顧みました...
中里介山 「大菩薩峠」
...いかにも嬉(うれ)しい顏(かほ)をして莞爾々々(にこ/\)と私(わたし)に見(み)せた通(とほ)りの笑(ゑ)みを見(み)せるでは御座(ござ)いませぬか...
樋口一葉 「この子」
...何やらん大袋を兩手に抱へて母さん母さんこれを貰つて來たと莞爾(につこ)として驅け込むに...
樋口一葉 「にごりえ」
...レインボグリルの新妻莞夫妻を激励する会に出る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...やがて以前の通りの莞爾(にこ)やかな表情に帰った...
夢野久作 「暗黒公使」
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