...莎縄(くぐなわ)を解けば...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...水涸(か)れて緑莎のみ多し)清人 王治本これを作ったのは支那人だな...
中里介山 「大菩薩峠」
...麥酒(ビール)の明罎(あきびん)二本(ほん)へ一杯(ぱい)の醤油(しやうゆ)を莎草繩(くゞなは)で括(くゝ)つて提(さ)げた...
長塚節 「土」
...山腹の莎草は、その吐息に逆か撫でされて、無数の蛇のように、うねうねとうねりつ、ひかりつ、ひるがえりつ……...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...わずかに生いすがった莎草の根を足代ろにして...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...灌園はそれを「水莎草(すいしょうそう)(救荒本草 磚子苗注)水生のかやつりぐさなり苗葉三稜に似て陸生より長大なり高さ三四尺武州不忍の池に多し」と書いている...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...ただしこれを単に名のみしか書いてない右『救荒本草』の水莎草にあてるのはじつによい加減な想像で...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...その時たまたまこれらの莎草科品の大当り年であった...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...蓋シ本年ハ不忍池ノ水ヲ乾カシタノデ池ノ中央部ノ方ガ浅クナツタ為メカ例年ハ池畔ニ僅ニ其形骸ヲ現ハスニ過ギザリシ此大莎草ガ池ノ真中ノ方マデ突進シテ蓮ノ中間ニ列ヲナシテ発生シテ居ルノハ実ニ偉観タルヲ失ハナイ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...荊三稜(けいさんりょう)みくり(和名鈔) ←(大沼是)おほかやつり ←(大沼是)莎草香付子(しょうそうこうぶし)はますげ(本草和名) ←(大沼是)一種 水莎草(救荒本草 磚子苗注) ←(大沼非...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...莎薀(むちやくちや)してゐるばかりだ...
三島霜川 「平民の娘」
...氣が莎蘊(むしやくしや)することばかりなんでせう...
三島霜川 「平民の娘」
...望原莎径坦...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...虫語莎叢寂...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...筍笠莎蓑村店買...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...桝割草かやつり草は莎草などとも字に書いているが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...カラコルムを超えてカシュガル(疏勒)ヤルカンド(莎車)ホタン(和)あたりへ盛んに入り込んでいたことは...
和辻哲郎 「麦積山塑像の示唆するもの」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??