...蘆荻、洲に根本まであらはして、枯れながら立てるに、『故壘蕭條蘆荻秋』の句が、場所がら、切に感ぜられぬ...
大町桂月 「國府臺」
...荒川と綾瀬川と相合する處、蘆荻しげれり...
大町桂月 「月の隅田川」
...ことに故荻原碌山の彫刻絵画...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...私が荻窪の下宿にいたとき...
太宰治 「俗天使」
...荻生君は熊谷に行っていなかった...
田山花袋 「田舎教師」
...その日も荻生さんはたずねて来たがやっぱり不在(るす)だった...
田山花袋 「田舎教師」
...清三は荻生さんにも来遊をうながした...
田山花袋 「田舎教師」
...荻野山中(おぎのやまなか)へ南条を送りつけて一晩泊ったのであろうと思われるがんりきの百蔵は...
中里介山 「大菩薩峠」
...須崎と荻谷と私と四人で自動車に乗った...
林芙美子 「新版 放浪記」
...荻窪の家がずつと郊外にあつて東京といふ観念から逸脱してゐることもこの歌を作らせた有力な動機ではあつたらうが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...彼らの上陸地たる荻の浜までおよそ二百六十英里...
本庄陸男 「石狩川」
...荻原はきまりの悪るそうな笑を含ませて入口に近いところに坐ろうとするから...
水野葉舟 「北国の人」
...荻原は話しかけた話をぱったり止してしまって...
水野葉舟 「北国の人」
...中年の井荻看護婦はあなたという患者さんは一日じゅう怒っていらっしゃると早口に言い...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...相子とテル子が笑ったが井荻看護婦は笑わずに冷静な語調で...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...締まっていたのになあ」荻村は兄と同じことをいった...
山川方夫 「その一年」
...そう思うでしょう」荻村は笑った...
山川方夫 「その一年」
...巴里(パリイ)の夢をもたらした荻野(をぎの)綾子(あやこ)の宵の唄(うた)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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