...其水は蘆荻(ろてき)叢間の黄濁流をなし...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...船首に荻ノ濱を望む...
大町桂月 「金華山」
...荻原から預っていた彼(か)の箱を開けてみた...
田中貢太郎 「位牌と鼠」
...くず餅、あんころ、すあまなどが好物で、月給のおりた時には、清三はきっと郵便局に寄って、荻生君を誘って、角(かど)の菓子屋で餅菓子を買って来る...
田山花袋 「田舎教師」
...夜、荻生君来たり、わがために炭と菓子とをもたらす...
田山花袋 「田舎教師」
...ある日、荻生さんが来た...
田山花袋 「田舎教師」
...荻生さんは危篤(きとく)の報を得て...
田山花袋 「田舎教師」
...橋場の渡(わたし)のあたりから綾瀬の川口にはむかしのままになお蘆荻の茂っているのを見てしばしばここに杖を曳き...
永井荷風 「向嶋」
...壮士荻野六郎は達磨(だるま)のように赤黒く...
長谷川時雨 「古屋島七兵衛」
...須崎と荻谷と私と四人で自動車に乗った...
林芙美子 「新版 放浪記」
...それからは屡々(しばしば)会社の帰りの早いときなどには東京駅からわざわざ荻窪の駅まで省線電車で行き...
堀辰雄 「菜穂子」
...荻原の郷里(くに)の話を聞いた...
水野葉舟 「北国の人」
...「荻窪の家は、君と貴島君と二人で住んでいるの?」「ええ...
三好十郎 「肌の匂い」
...私はその足で荻窪へ向つた...
三好十郎 「肌の匂い」
...荻(おぎ)の上風も寂しい日の夕方に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...荻(をぎ)の葉に露吹き結ぶ秋風も夕べぞわきて身にはしみにけると書き添えたい気がするのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...柳沢、荻原らが、その間に、私腹をこやし、新貨幣の威力をもって、さらに悪政閥を活溌にしたのはいうまでもない...
吉川英治 「大岡越前」
...潯陽江頭(じんようこうとう)夜(よる)客を送れば楓葉(ふうよう)荻花(てきか)秋(あき)索々(さくさく)たり主人は馬より下り 客は船にあり酒をあげて飲まんとするに管絃(かんげん)なし酔うて歓(かん)をなさず惨(さん)として将(まさ)に別れんとす別るるとき茫々(ぼうぼう)江(こう)は月を浸(ひた)せり忽ち聞く水上琵琶の声「……ああ」宋江は...
吉川英治 「新・水滸伝」
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