...」常子はやむを得ず荷造りに使う細引を一束(ひとたば)夫へ渡した...
芥川龍之介 「馬の脚」
...女手ばかりでボツボツ荷造りをしたりして...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...お蒲団(ふとん)はもう荷造りをすましてしまったので...
太宰治 「斜陽」
...深山が荷造りの手伝いなどしてくれるのを...
徳田秋声 「黴」
...早くも幾梱(いくこり)かの荷物が出入りの若衆の手で荷造りされ...
徳田秋声 「縮図」
...──送ってくださったお方がていねいに荷造りなさったものだから...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...やがて明日(あす)の荷造りは出来上った...
夏目漱石 「行人」
...荷造り用のたくましい麻縄です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...せっせと荷造りをしていた...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...妹の行李が荷造り迄されて...
松永延造 「職工と微笑」
...いろんな用達しや荷造りで暮れた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...荷造りをして運賃を見て積出しても...
三好十郎 「おりき」
...倉出し時には人夫に混って荷造りをしたり番頭の帖づけを手伝ったりして...
矢田津世子 「女心拾遺」
...ていねいに荷造りされた荷物のように細君の全身を縛りあげている白い紐は...
山川方夫 「愛のごとく」
...錫の食器類は洗わないまま荷造りされた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...自身に荷造りして即刻東京に持帰る途中...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...十分に荷造りしてね...
夢野久作 「女坑主」
...家財の荷造り、市外への運搬、それに対する兵士たちの掠奪、そういう騒ぎが毎日続いた...
和辻哲郎 「鎖国」
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