...土蔵わきの小部屋(こべや)で荷造りをした時の心とをくらべて見て...
有島武郎 「或る女」
...荷造りやなにやかやでごったがえしの忙(いそが)しさの中にあるのにもかかわらず...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...彼は元氣よく荷造りをして...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...店の荷造りをする男と...
徳田秋声 「足迹」
...深山が荷造りの手伝いなどしてくれるのを...
徳田秋声 「黴」
...行李(こうり)と一緒に父がすばしこく荷造りをすますと...
徳田秋声 「縮図」
...鞄(かばん)の荷造りに取りかかろうなどとは...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...やがて鞄とトランクの荷造りはできあがった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...母や弟や妹や女中達は大事な物の荷造りにかかった...
豊島与志雄 「公孫樹」
...パリーの床屋が荷造りを間違えて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...だから、あの毛唐も、鼻が高えや」「じゃ、荷造りでもして、そろそろ逃げなくちゃ――お梅、お前、浦和の孫太郎のところへ、すぐ逃げて行け...
直木三十五 「南国太平記」
...先生たちはみな、傳染病の巣から、進んで、自分を引き取つてくれる餘裕のある知人や親戚(しんせき)を持つてゐる、幸福(しあはせ)な少女たちの出發の爲めに、荷造りをしたり、その他必要な支度をしたり、手一ぱいに働いてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...いろんな用達しや荷造りで暮れた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...二三月三十日――荷造りをしているうちにひるごろになった...
水野葉舟 「帰途」
...それで入れ物は荷造りの最初なのである...
柳田国男 「母の手毬歌」
...錫の食器類は洗わないまま荷造りされた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...今夜の直方発の終列車の上りの客車便に……そう……十時五十分に間に合うように大急ぎで荷造りしてちょうだい...
夢野久作 「女坑主」
...荷造りをしていた者が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索