...彼の言葉遣いは荘重で、周りから尊敬されていた...
...彼女の荘重な態度に、周囲の人たちは敬意を表した...
...荘重に返答することが、社交的な場面で大切である...
...あの老人は荘重な雰囲気を持っている...
...彼の荘重な演説は、多くの人々の心を動かした...
...その云いまわしは典雅荘重をきわめていた...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...ばかばかしく荘重な声で...
太宰治 「春の盗賊」
...荘重(そうちょう)に聖歌を合唱し始めた...
田中英光 「オリンポスの果実」
...ちょいと気取った威厳と荘重のうちにその車輪の廻転を開始した...
谷譲次 「踊る地平線」
...ゆらりゆらりと荘重に歩く金融業者(チェティス)...
谷譲次 「踊る地平線」
...間もなく神原直造は一種段取りのついた慇懃(いんぎん)な荘重さともいふべき様子でゆつくりと来客の居並んだ前へ進み出て挨拶した...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...荘重にして且つ豪華なるは大隈伯なり伊藤侯は威儀を修めて未だ雋俗ならず大隈伯は偉観を求めて終に閑雅の風に乏し大隈伯に逢ふものは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...極めて荘重なる弁舌を以て犯罪を天性に帰するの理論を否定せり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その暗闇(くらやみ)の中で荘重な弁舌を振るい始めた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...きわめて荘重な静粛な憂愁がこもっていて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...赤煉瓦の荘重な東京駅...
火野葦平 「花と龍」
...ある明快荘重な趣きを現はしてゐた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...厳粛、荘重なプツサン、ルシユアール等の絵画、壮麗華美をつくしたペロオル及びマンサール等の建築、ル・ノオートルの設計にかゝる雄大なる庭園等がそれである...
平林初之輔 「文学方法論」
...『彼等は、もはや男や女としては生きていない、』と、年上の旅人は、荘重な、深味のある声で言いましたが、その時、遠くの方で、雷がそれに応(こた)えるようにごろごろと鳴ったような気がしました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...身振りは雄大荘重であった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...彼は渺然としかも荘重に...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...未来において一層荘重な新訳が出るならば...
森鴎外 「訳本ファウストについて」
...荘重で古典的な偉容を具えた明るさであった...
横光利一 「旅愁」
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