...三寸に過(すぎ)ず頗(すこぶ)る不穏に存候間(ぞんじそうろうあいだ)御見舞申上候達磨(だるま)儀も盆頃より引籠り縄鉢巻(なわはちまき)にて筧(かけひ)の滝に荒行中御無音致候(ごぶいんいたしそうろう)...
高浜虚子 「子規居士と余」
...犬鳴山では毎日滝にうたれて荒行(あらぎょう)をした...
田中貢太郎 「神仙河野久」
...荒行をはじめた始めの一週間には種種(いろいろ)な不思議なことがあった...
田中貢太郎 「神仙河野久」
...謀叛僧文覚(もんがく)が荒行(あらぎょう)をやった那智(なち)の大瀑(おおだき)が永久(えいきゅう)に漲(みなぎ)り落つ処...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...この滝にかかってかなりの荒行(あらぎょう)をしたものさえあるとのことだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...無茶に荒行(あらぎょう)をやるのも感心しませんな...
中里介山 「大菩薩峠」
...なかなか荒行をやる...
中里介山 「大菩薩峠」
...揉みに揉んでの荒行ですよ」「道理で煙いと思つた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まっとうに文覚那智山の荒行のごとく自分自身を責め...
正岡容 「わが寄席青春録」
...三寸に過(すぎ)ず頗(すこぶ)る不穏に存候間(ぞんじそうろうあいだ)御見舞申上候達磨儀(だるまぎ)も盆頃より引籠(ひきこも)り縄鉢巻(なわはちまき)にて筧(かけい)の滝に荒行中(あらぎょうちゅう)御無音(ごぶいん)致候(いたしそうろう)俳病の夢みるならんほとゝぎす拷問などに誰がかけたか(九月十七日)「病牀六尺」未定稿○この頃東京の新聞に職業案内といふ一項を設けたのは至極便利な事であるが...
正岡子規 「病牀六尺」
...団子坂はさらに輪をかけての賑わい、坂の両側に植梅、種半、植浅、薫風園その他で十二、三軒、中にも常小屋の種半、植梅などもっとも大がかりで、一方が文覚荒行、大輪白菊で七、八間の大滝を見せれば、一方は「先代萩」床下のせりだし、人形細工人は安本亀八、山本福松で大道具大仕かけの競争、全く東都の名物であったが、これも入谷と前後して寂滅...
山本笑月 「明治世相百話」
...荒行を山でやりたく出て来ました...
横光利一 「旅愁」
...諸山の荒行を踏んできた...
吉川英治 「親鸞」
...よく絵にある文覚荒行の図などは...
吉川英治 「随筆 新平家」
...那智山の荒行の如きも...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索