...鋤(すき)一つ入れたことのない荒蕪地(あれち)の中に建てられた...
石川啄木 「鳥影」
...もと/\鋤一つ入れたことのない荒蕪地の中に建てられた小さい三等驛だから...
石川啄木 「鳥影」
...それらの全く思いがけない荒蕪地を払下げて貰わざるを得なかった...
犬田卯 「荒蕪地」
...かの『荒蕪地』……田んぼの畦や畑境いの不毛地...
犬田卯 「荒蕪地」
...荒蕪地の開墾を村民にすすめて助成金を申請してやったり...
犬田卯 「瘤」
...例の荒蕪地の方々に大小さまざまな檻(おり)を建てたのである...
海野十三 「火星探険」
...遠い国から遙々とこの荒蕪地へやって来ている人達を見た...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...荒蕪地をある程度まで耕して...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...こんな寒い荒蕪地の中に暮しているより何れほど好いか知れなかった...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...そこからいくらも離れない所には下草の茂る雑木林があり河畔の荒蕪地(こうぶち)がある...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...現在の神山に七町八段餘の荒蕪地を求め...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...荒蕪地(こうぶち)の方は...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...揚子江を対岸の荒蕪地へと渡りました...
豊島与志雄 「立札」
...此史學上久しく荒蕪地となつて居つた足利時代に...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...従って道路を中心として荒蕪地として放任されていた山頂の市有地がどんどんと開墾されはじめ...
火野葦平 「糞尿譚」
...共有地や荒蕪地の囲込は確かに国の食物を増加する傾向があるが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...荒蕪地の囲込と農耕上の一般的改良により得られる利益を相殺してしまったかもしれない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...あの地方の荒蕪地の荒れ放題に荒れた末期であったのであろう...
柳田国男 「故郷七十年」
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