...鋤(すき)一つ入れたことのない荒蕪地(あれち)の中に建てられた...
石川啄木 「鳥影」
...『荒蕪地』という名目のもとに大蔵省の所管に属していたとかで...
犬田卯 「荒蕪地」
...不税のまま放置されている『荒蕪地』なるものを民間に払下げる案をたて...
犬田卯 「荒蕪地」
...そしてその一隅の耕地は役場からの通知によると三畝歩ほどの『荒蕪地』を含み...
犬田卯 「荒蕪地」
...例の『荒蕪地』の払下げについての村人のすべての借金の奔走をした前村長ばかりではあるまいか...
犬田卯 「荒蕪地」
...あの『荒蕪地』――村長さんが払下げてよこした……」「ああ...
犬田卯 「荒蕪地」
...荒蕪地の開墾を村民にすすめて助成金を申請してやったり...
犬田卯 「瘤」
...いつもたいてい防毒面のようなものを被ってこの荒蕪地を走りまわり...
海野十三 「火星探険」
...妻はあの荒蕪地の中からこういう処に急にやって来たのを不思議に思わずにはいられなかった...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...海岸の平らな荒蕪地の先に枯れ草の生ひ茂つた防波堤が長くつゞいて...
近松秋江 「初雪」
...そこからいくらも離れない所には下草の茂る雑木林があり河畔の荒蕪地(こうぶち)がある...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...現在の神山に七町八段餘の荒蕪地を求め...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...即ちなるべく未墾の荒蕪地を選んで開拓させる...
戸坂潤 「社会時評」
...揚子江を対岸の荒蕪地へと渡りました...
豊島与志雄 「立札」
...そして今年の七月十四日に「全計画の成否を決定すべき一弾」がニューメキシコ州僻陬(へきすう)の荒蕪地(こうぶち)に建てられた鉄塔の上に吊(つる)されるまでは...
中谷宇吉郎 「原子爆弾雑話」
...此史學上久しく荒蕪地となつて居つた足利時代に...
原勝郎 「足利時代を論ず」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...縱横な河川と河原の荒蕪地で...
吉川英治 「折々の記」
便利!手書き漢字入力検索