...坊やんの母といはるゝ人も平常はさほど慾深な――少しの荒畑の畔がかけるのを惜むものゝやうに思はれても居なかつたのであるが――...
飯田蛇笏 「秋風」
...大杉榮だの、荒畑寒村だの、先づ平民社の手にかかつた逸材であります...
石川三四郎 「浪」
...荒畑勝三(寒村)君でした...
石川三四郎 「浪」
...わたしの下獄以來、西川、赤羽、片山、田添(鐵二)等の一派と、堺、幸徳、大杉、荒畑、山川等の一派とは分裂して、大ぶ惡口を言ひ合つた樣子でした...
石川三四郎 「浪」
...わたしが立つて閉會の辭と感謝の辭とを述べ始めると大杉と荒畑とは『無政府共産』『革命』等の白色文字を現した赤旗をふり...
石川三四郎 「浪」
...わたしはそれから間もなく、千葉監獄に護送され、そこで赤旗事件で先入してゐた堺、大杉、荒畑、山川や、別口の西川などと久しぶりで對面し、入浴と體操でいつも一しよになりました...
石川三四郎 「浪」
...及び其友人荒畑寒村が赤旗事件の罪に坐して入獄中...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...□大杉荒畑両氏の平民新聞が出るか出ないうちに発売禁止になりました...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一一月号)」
...けれども大杉荒畑両氏には心から同情いたします...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一一月号)」
...荒畑なぞもこの中にいた...
大杉栄 「獄中記」
...」荒畑も、そばにいた二、三人も、嬉しそうに微笑んだ...
大杉栄 「獄中記」
...荒畑も僕と同じようによく叱られていたが...
大杉栄 「獄中記」
...荒畑と山川とが東京監獄から放免になるのを...
大杉栄 「続獄中記」
...荒畑は抱月とはたった一度何かの会で会ったきりだった...
大杉栄 「続獄中記」
...」と荒畑はちょっと考えてから言った...
大杉栄 「続獄中記」
...荒畑を教誨堂へ連れて行った...
大杉栄 「続獄中記」
...山川と荒畑とはただ僕の言うことだけをごく冷淡に聞いてくれただけだった...
大杉栄 「日本脱出記」
...その百姓家は荒畑をひかえた...
久生十蘭 「キャラコさん」
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