...荒涼とした周囲の原野を眺めながら...
芥川龍之介 「芋粥」
...なんとなく荒涼とした思いを起させる...
芥川龍之介 「槍が岳に登った記」
...何んとなく荒涼とした感じが...
有島武郎 「星座」
...遠くには荒涼とした山々が連なっている...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...この荒涼とした景色に永遠に膠着してゐるのだぞと云つたやうに...
林芙美子 「なぐさめ」
...僕は荒涼とした地方を逍遙つてゐる贅沢な旅人かもしれない...
原民喜 「魔のひととき」
...相手が谷間の荒涼とした風景をながめているのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...この荒涼とした魂の中で一番幸福だったのはヴォーケ夫人で...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...非常に荒涼とした孤独の内を...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...なぜならその感情は、荒涼とした、あるいはもの凄(すご)い自然のもっとも峻厳(しゅんげん)な姿にたいするときでさえも常に感ずる、あの詩的な、なかば心地よい情趣によって、少しもやわらげられなかったからである...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...それは荒涼とした...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...荒涼とした古い信濃の里が...
堀辰雄 「姨捨記」
...さういふ荒涼とした生活の中で...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...一望果しなく荒涼とした草原を自動車は疾駆し次第に山腹よりに近づき...
宮本百合子 「金色の口」
...荒涼とした草の奇怪さ...
横光利一 「欧洲紀行」
...一帯の光景が荒涼とした暗の中に慰めに見えてひどく彼は寂しくなった...
横光利一 「旅愁」
...「荒涼としたもんだろう...
横光利一 「旅愁」
...荒涼とした室内の...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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