...鳥も飛ばない荒涼たる風景の中に...
梅崎春生 「狂い凧」
...私は必死になって荒涼たる何物かを追っかけていた...
梅崎春生 「桜島」
...花陵島の荒涼たる風景は...
海野十三 「地球を狙う者」
...荒涼たる情景がもたらされるであろう...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「詩とマイクロホン」
...そんな荒涼たるところに歩哨がいるのには驚いたが...
高見順 「いやな感じ」
...何だかひどく荒涼たる海濱らしい...
太宰治 「お伽草紙」
...であるのに再び寂寞(せきばく)荒涼たる以前の平凡なる生活にかえらなければならぬとは……...
田山花袋 「蒲団」
...その荒涼たる人生の最後の安息所を...
中里介山 「大菩薩峠」
...お銀様はその荒涼たる墓地の中の細道を分けて進んで行くと...
中里介山 「大菩薩峠」
...薄野原の無人境よりはいっそう荒涼たるものに見える...
中里介山 「大菩薩峠」
...蟲害のために悉く椰子を枯らして了つた荒涼たる島も知つてゐる...
中島敦 「環礁」
...全くかけ離れた荒涼たる磯辺で...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...老人と不可視のお友達は連れ立って荒涼たる雪風の中を楽しく歩いた...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...リビア3の荒涼たる地域のことだ...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「沈黙」
...荒涼たる天候の故か...
牧逸馬 「双面獣」
...死のマグネシューム光が照し出す荒涼たる黒土原……殺人器械の交響楽が刻み出す氷光の静寂の中に...
夢野久作 「戦場」
...樹木のない荒涼たる淡褐色の沙漠だが...
横光利一 「欧洲紀行」
...シベリヤの荒涼たる中を流れて行った当時の自分の一人旅の寂しさを...
横光利一 「旅愁」
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