...荒寥(こうりょう)とひろがり...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...ひろびろとした荒寥(こうりょう)たる環境(かんきょう)ばかりでした...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...平生(ふだん)は人気(ひとけ)も稀(まれ)な荒寥(こうりょう)とした野天に差し掛けの店が出来ているので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...人里がありそうにも思えない荒寥(こうりょう)たる感じで...
徳田秋声 「縮図」
...彼等の現在は荒寥(こうりょう)であるとも...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...一座が荒寥(こうりょう)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...荒寥たるその仕事場で...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...関東附近の村は全体に荒寥(こうりょう)として...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...暗く荒寥(こうりょう)とした島嶼(とうしょ)であった...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...そして或る人は荒寥とした極光地方で...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...自然の中で荒寥とした山の中腹で...
萩原朔太郎 「宿命」
...荒寥地方散歩者のうろうろと歩いてゐる十八世紀頃の物さびしい裏街の通りがあるではないか青や赤や黄色の旗がびらびらしてむかしの出窓に鐵葉(ぶりき)の帽子が飾つてある...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...どうすれば好いのか知らないかうして人間どもの生活する 荒寥の地方ばかりを歩いてゐよう...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...荒寥たる寒村の路傍にあり...
萩原朔太郎 「氷島」
...ひときわ荒寥(こうりょう)たるものになってしまう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...森林沙漠などの荒寥無人の境が多いから...
穂積陳重 「法窓夜話」
...天下荒寥(あれすさ)むといい...
南方熊楠 「十二支考」
...終戰後の日本へ歸つてみたところが、あたり荒寥、人心はバラ/\、世の行く末もありやなしや、といふ中へ立つて、何をしたらいゝか、と考へたんです...
吉川英治 「折々の記」
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