...二間四方の荒れ果てた愛宕神社の祠(ほこら)...
石川啄木 「赤痢」
...荒れ果てた不来方城(こずかたじやう)が...
石川啄木 「葬列」
...瓦礫のまま荒れ果てた寺内に...
心猿 「桜もち」
...こんな荒れ果てた月世界に来てどうするんだね...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...何だか荒れ果てた淋しい海辺に...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...ろくろく人も住んでいない荒れ果てた小島で...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...道路と荒れ果てた昔の住居(すまひ)とを凝視(みつ)めてゐた...
オウ・ヘンリ 三宅幾三郎訳 「水車のある教會」
...荒れ果てた士族町か何かの光景である...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...見たところ何の変哲もない荒れ果てた一住宅だ――の家を出た安重根が...
谷譲次 「踊る地平線」
...雨は荒れ果てた池の上に殼紋をつくつて降り頻つてゐた...
田山花袋 「道綱の母」
...まるで荒れ果てた民家のようでございました...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...荒れ果てた棲家のようであったか...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...ひよいとそんな荒れ果てた庭園が目に入るので...
堀辰雄 「あひびき」
...一層そこいらの荒れ果てた感じを目立たせてゐた...
堀辰雄 「おもかげ」
...荒れ果てたレンガ工場だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...こうした荒れ果てたお寺もあるものでござりますね――もっとも...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...蕭条(しょうじょう)と荒れ果てた灰色の野の中を...
蘭郁二郎 「自殺」
...荒れ果てた曠野一面に響くかと思われた...
蘭郁二郎 「自殺」
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