...現に古風な家の一部や荒れ果てた庭なども残つてゐる...
芥川龍之介 「本所両国」
...その向うの荒れ果てた小さな果樹園...
有島武郎 「秋」
...(略)かく荒れ果てたる小堂の雨風をだに防ぎかねて...
泉鏡花 「一景話題」
...荒れ果てた月世界に...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...いかにも荒れ果てた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...荒れ果てた士族町か何かの光景である...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...一面に荒れ果てた土地である...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...あまりにも荒れ果てた樣子に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...惨めに荒れ果てた寒村を通り過ぎてゆくようなものだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...荒れ果てた原野となってしまうもの...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...グリーン・ランドの荒れ果てた海岸に就いて述べてあるところをも...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...荒れ果てた小島が見えた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...しかも荒るるがままに荒れ果てた屋根や...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...夜目にも荒れ果てた庭草の間を手を引かれて行くと...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...荒れ果てた西洋風の花壇や...
夢野久作 「眼を開く」
...荒れ果てた海原へ生氣を與へてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...風雨もお凌(しの)ぎ難く荒れ果てた皇居の御修理料にと...
吉川英治 「新書太閤記」
...荒れ果てた配所の破(や)れ廂(びさし)へ向って...
吉川英治 「親鸞」
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