...海岸の荒れ果てた様子といい...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...水びたしの荒れ果てたところであった...
薄田太郎 「広島という名の由来」
...軒もる月の影ならでは訪ふ人もなく荒れ果てたり...
高山樗牛 「瀧口入道」
...やはり住む人がなくて荒れ果てた廃屋のような気がする...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...一面に荒れ果てた土地である...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...格子の前へ來る荒れ果てた道を指しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あまりにも荒れ果てた様子に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あまりにも荒れ果てた樣子に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...別莊地は荒れ果てたまま...
林芙美子 「美しい犬」
...荒れ果てた縁側のそばへ狐のような目をした犬がじっと見ていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...一層そこいらの荒れ果てた感じを目立たせてゐた...
堀辰雄 「おもかげ」
...みるかげもなく荒れ果てた小さな西金堂(さいこんどう)(これも天平の遺構だそうだ……)の中を...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...きたない荒れ果てた倉庫になっている...
三好十郎 「その人を知らず」
...(F・O)T その夜深更――S=荒れ果てた辻堂辺りは古い杉の木が茂った深山幽谷である...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...夜目にも荒れ果てた庭草の間を手を引かれて行くと...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...そして荒れ果てたブルトンの地方は或る貴重なものででもあるやうに...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...そんな荒れ果てた景色の中に...
蘭郁二郎 「自殺」
...ここがあの荒れ果てた三菱が原であった時分から思うと...
和辻哲郎 「城」
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