...荒れる海の上をゆられゆられ...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...それからは荒れるままに放(ほ)っておかれ...
海野十三 「骸骨館」
...家が荒れるのが助かるだけでも自分は嬉しいのだがと...
海野十三 「雷」
...荒れる首領の攻撃は...
海野十三 「少年探偵長」
...荒れるにまかせた自分の田舎別荘のだだっ広い部屋から部屋へ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...荒れるがままに見捨てられ...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...その荒れる烈しさをこちらから想像すれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...大波の荒れる時にはあれほどに気象の張った女でありながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...娘の手も荒れるでしょうよ」ガラッ八は少しばかりセンチメンタルになりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...体中を冷たい風が吹き荒れるような気がした...
林芙美子 「新版 放浪記」
...なお吹き荒れる嵐の中で...
火野葦平 「花と龍」
...エノケンが荒れるかと思ったら...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...外に荒れる風の音に交って淋しく部屋に満ちた...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...その点で荒れることもないわけなのは面白いところです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...別荘についた田地なども荒れる一方でしたから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そこでわたしが荒れる通(とおり)に...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...貴方は見物していらっしゃい」「私は荒れると云いましたよ」「口ではね」兵馬は刀を抜いた...
山本周五郎 「風流太平記」
...(六月二十四日)海峡の船(晶子)よく荒れる処(ところ)だと聞いて居た英仏海峡を夜(よる)の一時(じ)に仏蘭西(フランス)のカレエ港からドオバアの港へ渡る事に成つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
便利!手書き漢字入力検索