...手入をしない囲(かこい)なぞの荒れたのを...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...「海はどうだった」「大分荒れた」「船酔いはどうだった」「苦しんでたのもいたが...
高見順 「いやな感じ」
...荒れた野のうえに一哩(マイル)以上もの大石垣が走っていて...
谷譲次 「踊る地平線」
...日に燒けた顏、土に塗れた着物、荒れた唇、蓬ろなす髪、長く生えた鬚、さういふものが到るところにあつた...
田山花袋 「歸國」
...震う荒れた手で懐をまさぐりながら立っていた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...色彩に対する感じ――食物の味さえ年一年荒れた舌に失われて行くようであった...
徳田秋声 「黴」
...さまざまな暴風雨が荒れたことだろうと...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...ひどく荒れた部屋ですが北側から光線が入ります...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...荒れた庭のあちらに...
中里介山 「大菩薩峠」
...俺は馬の荒れた場所へ行つて見た...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少し荒れた窓寄りの辺(あたり)を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...失職して見た夢燃へるやうに暗い夜月がトンネルにくゞりこんで沖では白帆がコトコト滑つてゐたそこでセツケン工場を止めさせられた私がソーダでカルメラのやうに荒れた手を香水の中にひたして泣いてゐた...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...荒れた生活をしてゐながら...
林芙美子 「暗い花」
...めづらしく揃つてそのアトリエからそんな荒れた庭なんぞを眺めてゐる三人の者にも...
堀辰雄 「おもかげ」
...右も左も荒れた草原で...
山本周五郎 「陽気な客」
...遅い柳絮(りゅうじょ)が一面に吹き荒れた雪のように茫々として舞い上った...
横光利一 「上海」
...遠くの荒れた茫々とした空地の雜草の中で...
横光利一 「妻」
...荒れた傾(かし)いだ荘院の門に立ったまま...
吉川英治 「三国志」
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