...荒れた感じなので久しく無人であることが一目で判った...
梅崎春生 「日の果て」
...」「荒れ地側はありえません...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...海には波が少し荒れてゐた...
徳田秋聲 「或売笑婦の話」
...肥(ふと)ることが荒れすさむことになるような...
豊島与志雄 「道化役」
...ジャン・ヴァルジャンはその荒れはてた庭を彼女の手にゆだねた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ひどく荒れた部屋ですが北側から光線が入ります...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...木を伐ったあとの荒れ地と...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...家も外は思ひきり荒れて居りますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...次第次第に荒れまさって来るのを...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...一人の女がむなしく荒れ狂った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...かれらは荒れくるって...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...荒れすさんだ気色を見て...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その国のドルイド教の僧輩反抗もっとも烈しかったので尊者やむをえずその沃野(よくや)を詛(とこ)うてたちまち荒れた沼となし川を詛うて魚を生ぜざらしめ缶子を詛うていくら火を多く焼(た)いても沸かざらしめ...
南方熊楠 「十二支考」
...その点で荒れることもないわけなのは面白いところです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...不意に空模様が変つて荒れたりなどしなければいいが...
三好達治 「測量船」
......
室生犀星 「星より來れる者」
...平気で天気の荒れるのを聞いてゐる...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...去年(こぞ)までは花皆がおのが香と温気とに呼吸(いき)ぐるしきまでに酔ひつゝ、額(ぬか)重く汗ばみしを、今、温室は荒れたり、何処(いづこ)よりか入りけん、憎げなる虻一つ昼の光に唸るのみ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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