...見る見る海が荒れ初めた...
芥川龍之介 「上海游記」
...庵室めいた荒れた建物が見え...
岩本素白 「寺町」
...ひどく荒れていた...
梅崎春生 「黄色い日日」
...要するに荒れてたんだな」福兵長はその年の三月頃から...
梅崎春生 「幻化」
...荒れ果ててはいるが...
海野十三 「少年探偵長」
...「彼地風雨しげく、海上波荒れて、久しく漁猟なりがたく、舟の渡海もなりかたき時は、所の者を雇いて、日和申しをする...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...「待つ身になるな、虫の声、志賀の都は、荒れ果てて、か...
直木三十五 「南国太平記」
...彼らは私ごとき人間に平和な生活を邪魔されるのを腹立つかのように毎晩言語道断に荒れまわるのでゆうべから一きれの餅をいくつかに割って床のうえにほうっておくことにした...
中勘助 「島守」
...荒れた町の上をやわらかになでてゆくならば...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...無人の境を行くが如くに群集の中を荒れ狂う勢いは...
中里介山 「大菩薩峠」
...格別荒れもしないで...
中里介山 「大菩薩峠」
...淺ましくも荒れ果てて居りますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ほとんど荒れ放題になっているのです...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...寝ながらニコニコと嬉しそうに笑いました東京!長くつづいた日華事変が次第に更に大きな戦争にひろがりそうな気配で何もかも不気味に一方に傾きかけて二・二六の事件でそれが爆発した頃で東京のありさまも荒れすさんで来てはいても九州の田舎から出て来たばかりの女学生にそれは...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...地中海は荒れて船の動揺が激しくなった...
横光利一 「旅愁」
...荒れた庭とも云(い)ふばかりしつとり青い露がおく...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...荒れ果てている態(さま)を見ると...
吉川英治 「親鸞」
...その時はいかにもこの山の間の湖が寂しい荒れたものに眺められた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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