...己の煙草畑を荒らすのだ...
芥川龍之介 「煙草と悪魔」
...蟻達ののろまな牝牛を荒らすところから...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...人の住んでいないあき家をでも荒らすように...
江戸川乱歩 「大金塊」
...泥濘の中をきた土足で踏み荒らすだけで...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...毎度こちらの台所を荒らすところから...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...それにひどく牧草地(くさば)を荒らすから...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...また作物を荒らす有害な野鼠や虫類なども捕って食うので農夫にとっては非常に有益なものだそうな...
寺田寅彦 「話の種」
...女には少しく荒らすぎるその髪を...
豊島与志雄 「土地に還る」
...せっかく平(たいら)になった上をまたぴちゃりと踏み荒らす...
夏目漱石 「坑夫」
...この近(きん)ぺんの田畠(たはた)を荒らすことはうけあいだね」こういうばかばかしいことを巳之助は...
新美南吉 「おじいさんのランプ」
...浅草あたりまで荒らすようになったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それだけに彼等の幸福の領分を荒らすやうでちよつと氣のひけたこともひけたが...
堀辰雄 「巣立ち」
...美しい峡谷を荒らすものは...
槇村浩 「青春」
...炉ばたと野兎の畠を荒らす...
槇村浩 「野兎の歌」
...年々池辺の蛇の棲を荒らすなり...
南方熊楠 「十二支考」
...朝鮮でも野鼠殖えて草を荒らす予防に...
南方熊楠 「十二支考」
...それが久しからずして再び田畠を荒らすようになり...
柳田国男 「雪国の春」
...今沿岸を荒らす海賊は...
和辻哲郎 「鎖国」
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