...この岸に着いた老人ここらの山には荒らすべき家もない...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「鷹の井戸(一幕)」
...そして果物の樹に降りてはそれを荒らす...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...人の住んでいないあき家をでも荒らすように...
江戸川乱歩 「大金塊」
...泥濘の中をきた土足で踏み荒らすだけで...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...無暗に之を許して關東の地を荒らす...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...それにひどく牧草地(くさば)を荒らすから...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...獸欄いたく荒らす後遂に主人の手にかゝり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...音楽が詩を食い荒らす蛸(たこ)のように...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...女には少しく荒らすぎるその髪を...
豊島与志雄 「土地に還る」
...その毛蟲は往々針葉樹林を根こそぎ食い荒らすことがある...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...せっかく平(たいら)になった上をまたぴちゃりと踏み荒らす...
夏目漱石 「坑夫」
...この近(きん)ぺんの田畠(たはた)を荒らすことはうけあいだね」こういうばかばかしいことを巳之助は...
新美南吉 「おじいさんのランプ」
...踏み荒らすのを嫌って平次は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...アジアの諸地方のみならずヨオロッパの近接地法をも荒らすのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...わが邦で山の神お犬など呼んで狼を祀(まつ)り猪鹿が畑を荒らすを防ぐに似たり...
南方熊楠 「十二支考」
...年々池辺の蛇を食いその棲処(すみか)を荒らす故...
南方熊楠 「十二支考」
...朝鮮でも野鼠殖えて草を荒らす予防に...
南方熊楠 「十二支考」
...盛んにシナ沿岸を荒らすようになったのは明王朝が起った後...
和辻哲郎 「鎖国」
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